お題小説っすわ (ページ4)

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笑顔に隠した涙の跡に俺は気付かないふりをするページ4

※『自分の気持ちに嘘を吐いて、』の続編です

俺はあれから頑張って涙を止めてから家に帰った

布団に倒れ込み目をつぶると、

さっきまでのことが瞼に蘇ってくる。

情けないやろ俺、

気分転換に今日の出された課題でもやるか。

バッグから課題を取り出しやっておると

ルーズリーフが切れたことに気づいたんや。

課題は明日提出やし

やらなあかんから近くの

コンビニに買いに行くことにした。

それが間違いやったのかもしれんな、

近くのコンビニに入るとすぐにルーズリーフを

手に取りレジで金を払い店を出た時やった。

見覚えのある人を見つけた、

それは俺の想い人の...

｢ユウジ先輩？｣

声をかけるとやはりそうやった。

｢なんや、光か｣

俺の名前を呼んだ瞬間ドキッと胸が高鳴った、

｢彼女さんでも待っとるんすか？｣

俺が聞くとユウジ先輩は頬を赤く染め

｢ああ、｣

と幸せそうな顔をして答えた。

聞かなきゃよかった、

｢そうっすか、...末永く、お幸せに｣

そう言って俺はユウジ先輩に笑顔を見せ

その場を後にした。

(笑顔に隠した涙の跡に俺は気付かないふりをする)

さっき頬を伝った涙の跡が残ったままの笑顔を

ユウジ先輩は気付いたんかな？

『末永くお幸せに』

次に言う時は心からの笑顔で

言えるようになりたいっすわ。