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〜にの〜
にの「その代わり
かなりのパワーを使うから
しばらく眠っちゃう」
翔「それでも雅紀くんは
助けようとするんだ」
潤「コイツはそういう奴なんだよ」
にの「今までだって
たくさんの人を救ったよ
それに
ま〜くんは
自分を捨ててまで
リーダーを
救ったんだよ」
翔「そう
そして見えなくなったんだ」
潤「リーダーを救う代償に
コイツは目を失った」
秀忠「見えなくなったのは…
仲間を助ける為…」
にの「ま〜くんは
お前の事だって
本気なんだよ
誰の為でも
本気なんだよコイツはさ」
秀忠は…
珍しく何も言わずに
眠るま〜くんを見つめていた
俺が1人
眠るま〜くんと居ると
秀忠「少しいいか?」
にの「何だよ
まだ何か聞きたいのか?」
秀忠「お前は
何故怒らない
俺がま〜くんて呼ぶのは
本当は許せないんだろ?」
にの「そうだな…
俺以外がま〜くんて呼ぶの
許せないよ
でも…
コイツが良いって言ったんなら
ま〜くんは
お前の事も…
きっと大切なんだろうな」
秀忠「俺は…
お前と雅紀が
羨ましかった
雅紀に…聞いたんだ
ま〜くんて呼んで良いのは
にのだけだって…
約束したんだって」
にの「でも…
良いって言ったんだろ」
秀忠「言ってない
ウソだ…」
にの「はっ?
ウソ…」
秀忠「だって…
雅紀が
俺に嬉しそうにそう言うから…」
にの「お前もしかして
俺とま〜くんがケンカでもすると
思ってた?」
秀忠「お前が怒るかと
思った」
にの「お前ってガキ
分かり易いな
でも…
やっぱり俺に似てるよ
俺も実はちょっと
ま〜くんがお前んとこばっか行くの
嫉妬してたし」
秀忠「でも…雅紀に怒らなかった」
にの「そうだな…
コイツね…
リーダーを助けた後
しばらく目を覚まさなかったんだ
俺はずっと側に居た
その時
俺は決めたんだ
この先何があっても
俺はコイツの事を大切にするって
ま〜くんの笑顔は
俺が守るって…
だから
もう一度笑ってくれって」
秀忠「守る…
大切だから守る…
雅紀が
俺に父上を守れって言った
でも…
俺はどうしたらいいか
わからない
守るって…」
にの「簡単だろ
側に居て
素直に大切だって思えばいい
そしたら自然と
どうしたらいいか
わかるから
ひねくれてたっていいんだよ
でも
大切な人だって
思う気持ちは
素直に認めろよ
それでいいからさ」
秀忠「ウソついて
すまなかったな」
にの「ホントだよ」
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作者名:まあ | 作成日時:2014年3月10日 22時