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〜潤〜
あれから…
リーダーって呼べって言ってる
コイツは
俺の部屋に居座ってる
いわゆる居候だ…
しかも
コイツは何もしない
何もしないで偉そうに
俺にアレコレワガママを言う
そのたんびに俺はキレるんだけど
いつもコイツのペースに巻き込まれて
結局コイツのワガママを聞いてしまってる
智「ヒマ〜」
潤「お前仕事してないわけ?」
智「ん…オイラ?
仕事かぁ〜
しないな…」
コイツからメシ代とるのも
どうやら無理か…
智「お金いる?
いるんなら…
そうだね2日…かな…」
2日…って何だよ
そして…
アイツは2日間帰って来なかった
出て行ったのか…
金払えないから?
そんな奴か?
それにしても
俺1人だとこんなに
この部屋広かったっけ…
こんなに静かだったっけ…
俺は…あれからずっと1人だ
彼女が居なくなってから
吸血鬼の俺に
「面白いじゃん…」
そう言った唯一の人だった
そして…
ずっと一緒に居たんだ
だけど…
彼女は
殺された
組織に…
彼女は組織の研究者だった
組織を抜ける…
そう言った次の日
彼女が死んだ
俺の事を
「面白いじゃん…」
そう言った人
俺の愛する人
ガチャガチャ…
智「ねぇ
オイラお腹すいたの
松潤パスタが食べたいんだけどな」
お前…
潤「何でもいいんだな」
智「うん♪
さすがは松潤だね
優しいなぁ〜」
パスタを作りながらちょっと笑えた
何で俺ムカつかないんだろう…
何でコイツのワガママ聞いてんだろう
何で嬉しいんだろう…
良くわからないけど
コイツと居ると
俺…
智「ねぇ…
コレ…」
お金…
結構な額…
潤「コレどうしたんだよ…」
智「だって…いるって言うからさ」
潤「仕事してないんだろ」
智「別に
ヤバい事なんてしてないよ」
潤「じゃどうしたんだよ
いらないよ別に…」
智「そうなの?
じゃ飲みに行く?」
だから…
智「売ったの…絵を…
オイラこれでも絵上手いんだよね」
いつもの事だけど…
ホントマイペースだな
潤「とりあえずパスタ食えよ
自分の描いた絵を売ってきたのか?」
智「時々ね…
松潤は仕事してるの?」
潤「俺はコックなんだよ」
潤「…どこだ!!近い…」
智「どうしたの?」
潤「聞こえるんだよ…」
俺はすぐにマンションを飛び出した
声のする方に走った
居た!!
コイツらだ!!
見つけた
あの…組織の奴らだ…
彼女を…
殺した
あの時聞いた声の主
「お前はもういらない…」
同じ声…
同じ言葉…
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作者名:まあ | 作成日時:2014年2月7日 18時