〜41〜 ページ42
〜雅紀〜
A「おい雅紀
ちょっと来てくれ」
A王女が部屋の中から俺を呼んだ
雅紀「はい…どうしました？」
A「タメ口とやらでいいぞ
ちょっと暇だから話し相手になってほしい」
雅紀「はい…
えっと…ホントにタメ口でいいのかなぁ
あの側近の人に怒られないかなぁ…」
A「アスカはそんな事では怒らないし
私がそうしてほしいんだ」
雅紀「じゃ…
えっと…A…何て呼んだらいいんだろう…」
A「Aでいい…」
雅紀「ん…呼び捨てはさすがに…
ならAちゃんで」
A「それでいいぞ
雅紀は家族は居るのか？」
雅紀「俺の家族はメンバーかな
本当の家族はもう居ないから」
A「居ないのか…
何故だ？」
雅紀「死んじゃったんだ…
だから俺の家族はメンバー」
A「…悲しいな…」
えっ!!
Aちゃんが…
突然
大きなグレーの瞳からポタポタと
涙を流す
雅紀「ちょ…ちょっとAちゃん
何で泣いちゃうの？」
あまりにも急に
素直に悲しいと言って泣き出した
Aちゃんに
俺はびっくりしてしまった
A「私も母様が死んだ時
この世で１番の悲しみを味わった
雅紀も…悲しかっただろ」
不思議だった…
こんなに素直に悲しみを共有するなんて
雅紀「ありがとう…」
A「ありがとう？
何故だ？」
俺がありがとうって言った意味がわからない
そんな顔をして
俺を真っ直ぐに見つめる
雅紀「そんなふうに
俺の悲しみを真っ直ぐに
受けとってくれて
俺なんだか嬉しかった
Aちゃんてさ
俺の思った通り
すっごくいい子だね」
俺が笑うと
A「その笑顔だ
お前のその笑顔には
何故だろう
凄く不思議なモノを感じる」
Aちゃんがちょっと鋭い目で
俺を見つめる
A「お前は…何者なんだ？
他のヤツも不思議な雰囲気はあるが
お前は…特別何かが違う」
スゲ〜鋭い子だな…
雅紀「俺はね
能力者…なんだ
もちろん
他のメンバーも…」
A「能力者…か…
能力者って何だ？」
雅紀「そっか…
知らないんだね
能力者ってのは
特別な能力を持ってるんだ」
A「特別な能力…」
雅紀「そう…
俺はね得意なのはさ
癒しのパワー
俺は病気やケガを治す力がある
それと…
動物や植物とも話せる」
こんな事を聞いても
彼女は顔色１つ変えない
A「…医者なのか？」
…医者って…
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作者名：まあ | 作成日時：2014年1月24日 22時
