〜27〜 ページ28
〜雅紀〜
雅紀「何て…
ひどい奴らなんだ…」
カタカタ…
『色々調べたんだよ
でもこの組織は結局は下っ端なんだよ
全部指示してる親玉がいる
でも…どうしてもそいつが掴めない
だから…
もういいんだよ』
雅紀「良くないよ…
にのずっとここに居るつもり？」
カタカタ…
『今まで…
つまんなかったけどさ…
お前が来て…楽しかった』
雅紀「にの…
俺で良かったら
いつでも来るよ
ねぇ…
にのは友達は？」
カタカタ…
『小さい頃から…
パソコンばっかり触ってたから
俺には友達なんて居ないよ
しいて言うならパソコンが…
唯一俺の相棒だな…』
雅紀「俺がお前の1番最初の友達になるから」
にのは何も言わなかった
雅紀「にのは俺の事いっつもお前とか
言うだろ
俺の事もあだ名で呼んでよ」
カタカタ…
『あだ名…なんてわからない
今までそんなふうに呼び合った事ない』
雅紀「そうだな…何がいいかな…」
カタカタ…
『お前は…何て呼んでほしいんだよ』
雅紀「ん…
ま〜くん…」
カタカタ…
『何だそれ？』
雅紀「俺の事をそう呼んだのは
１人だけなんだ…
にのなら…特別にま〜くんて呼んでいいぞ」
カタカタ…
『１人だけ？』
雅紀「そう…
１人…俺の死んだか〜ちゃん」
カタカタ…
『…なんだよそれ…』
雅紀「ふふっ♪
いつか…喋れるようになったら
そう呼んでよ」
カタカタ…
『ふん!!呼ばね〜よ…』
雅紀「ねぇにの…
こんなとこにいちゃだめだよ
いつか仇討ちたいなら
俺が手伝ってやるから
ここから出ようよ」
カタカタ…
『お前…何言ってんの？無理だよ』
雅紀「無理じゃないよ
こんなとこに居たって何も変わらないんだよ」
カタカタ…
『出てどうすんだよ!!』
雅紀「俺と
一緒に行こうよ…」
カタカタ…
『お前…本気なの？』
雅紀「本気に決まってんだろ!!
ほら行くよ!!」
俺はにのの腕を持って
ドアのほうに走り出した
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作者名：まあ | 作成日時：2014年1月24日 22時
