〜25〜 ページ26
〜にの〜
それは…
突然だった
ある日アイツが俺の部屋に
それが出会い
何だかバカみたいに
１人で喋って
リスなんか連れて
うるせ〜奴…
そうおもったのに
何故か俺は
アイツが居なくなった後
ちょっと淋しくなった
雅紀「にの〜今日ね〜
俺の花壇にさぁ♪」
カタカタ…
『うるさいよ!!誰かに聞こえるだろ』
ホントいつも賑やかな奴…
雅紀「あっ…ごめん…
でさお前にも見せたくてさ
ほら♪」
何だ？
鉢植え…
カタカタ…
『何で鉢植えな訳？』
雅紀「だって…切っちゃったら
可哀想だから…
切ると命が短くなるから…」
命…って…花だろ…
カタカタ…
『それをまさか俺に育てろとか言うなよ』
ニッコリ笑ってコイツ
雅紀「良くわかったな
俺の友達だからさ
大切にしろよ」
コイツ…友達って…
『お前人間の友達いね〜のかよ』
雅紀「いるよ
でも…花も友達なんだ」
変なヤツだよな…
リスだの花だの…
カタカタ…
『枯れても知らないぞ』
雅紀「枯れたら…
それは寿命なんだ…」
その時のお前の悲しそうな顔が
忘れられなくて
まったく…
勝手に花なんか置いてきやがって
迷惑な奴
でも…水やらないと枯れちゃう
アイツ…
悲しむよな…
仕方ないから
めんどくせ〜けど
俺は別にどうでもいいけど
朝夕水をあげた
雅紀「にの〜元気か？」
カタカタ…
『いつもうるさいよ』
雅紀「おっ♪花ちゃんと育ててくれてんだな
ありがとう」
嬉しそうに笑った
その顔に
何故か俺は凄くホッとした
雅紀「お前〜可愛がってもらってんだな〜
良かったな」
カタカタ…
『何花に喋ってんだよバカか』
雅紀「だから〜バカって言うなってば
お前も心の中で話しかけてみ
コイツ喜ぶから」
お前ってホント変なヤツだよ
カタカタ…
『変人…』
雅紀「変人ってなんだよ〜」
カタカタ…
『バカとは言ってない』
雅紀「そうだけど…
お前ってホントヤな奴〜」
そう言ってまた笑った
何でだろ
コイツの笑った顔を見てると
心が落ちつく…
その夜
俺はちょっとだけ
花に心の中で
『お前…アイツの友達なんだってさ
良かったな…』
…俺…
何かバカみて〜
でも久しぶりに１人で笑っちゃったよ
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作者名：まあ | 作成日時：2014年1月24日 22時
