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彼なら私を愛してくれると
そう一瞬でも思った自分が
一番の大馬鹿者だったらしい。
「馬鹿らし…」
翌朝、腕を組んで二年生のフロアを
歩いていたユンホくんと、ミニョを
クラスメイトが囃し立てていた。
お似合いだとか、ユンホに釣り合うのは
ミニョちゃんだったとか。
私は他人事のようにその風景を
教室の席から見つめていた。
教室を通り過ぎる一瞬、
ミニョが不敵な笑みを浮かべて
私に視線を送ったのを覚えている。
その後直ぐにミニョがユンホくんを
振ったと女子たちの会話から知ることとなったが
恋愛なんて懲り懲りだとあの一件で悟ったのだ。
恋愛は私のトラウマ
……のはずだった。
「はぁ、、嫌な感じ」
鮮明すぎる記憶に嫌気が差した。
しっかり不安になっているということを
自覚せざる終えないのだ。
ヒスンが私を好きになるはずが無いのに。
リビングに出ると、ヒスンの姿は無かった。
「あ、、今日からまた仕事なんだった」
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作者名：yori | 作成日時：2022年8月24日 23時
