番外編 【続】 ページ45
矛盾は見逃して
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そのあとは、簡単だった。しのぶによって、警戒を解いた神狩はすぐさま虎杖達と仲良くなった。元々、末っ子で甘え気質があるのもあるだろう、とはしのぶ談だ。
「そういえば、あの呪具の効果って半日だからもうすぐ効果切れるね」
五条がそう言うと、ギシリと固まった数人。
「なんでそれ早く言わないのよ!」
「神狩先輩、めっちゃ可愛いのに戻っちゃうのかー」
「ツナー」
「残念だな」
上から順に釘崎、虎杖、狗巻、パンダである。いや、さりげなく元の神狩を貶してるのはなんなのか。
しのぶは用事があるらしく早々に帰っていった。
「ねぇ」
神狩の声が教室に響く。
「また会える?」
よっぽど今日が楽しかったのだろうか。寂しげな声でそう聞く彼女に真希が近寄った。
「会えるぞ、お前が大きくなったらな」
そう言って彼女の頭を撫でる。神狩が嬉しそうに微笑んだ時、つい十二時間前に見たあの煙が立ち上がってきた。
その煙が収まった時、その場所にいたのは元通りの神狩すみれだった。
「…んぅ、あれ?私寝てたの?」
ちょうど椅子に座って机に突っ伏した姿で現れたからか本人は寝てた、と勘違いしたようだ。
「みんな起こしてくれてもよかったのに…」
そう不貞腐れている彼女に「いい夢は見れたか?」と問いかける。少し考え込んだ神狩は「うん」と頷いた。
「いい夢、見たよ」
そう言った彼女は幸せそうに微笑んだ。
「懐かしい夢」
嬉しいクリスマスプレゼントだ、と神狩は呟いた。
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白い流星ーいずみんー(プロフ) - 初めまして〜。この小説は元々、落ちとか決めてなかったんで五条先生落ちになるのかはわかんないです…(完結のタグつけちゃった…)応援ありがとうございます (2021年5月26日 19時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月26日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ(プロフ) - 続き楽しみ (2021年5月16日 23時) (レス) id: cf6ccd0ff8 (このIDを非表示/違反報告)
白い流星ーいずみんー(プロフ) - コメントありがとうございます。頑張ります! (2021年5月16日 23時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ(プロフ) - 続き楽しみです!!!!!!! (2021年5月15日 10時) (レス) id: cf6ccd0ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い流星ーいずみんー | 作成日時:2021年5月9日 9時