・ ページ3
・
少し先から戦闘音がしている。森を抜け、開けた場所に出る。
『真希さん!伏黒さん!!』
「神狩!」
真希さんが私に反応する。横から伏黒さんが真希さんに「二度と三節棍なんて使わせないでください!!」と文句を言っていた。
その時、伏黒さんのお腹から呪霊の技と思われるものが覗いた。
「恵!!」
『伏黒さん!!』
真希さんへと攻撃を刀で切り落とす。間に合って、よかった。
ーーー心臓を狙った一突き…素晴らしい反応です
ーーー術師というのは殊の外情に厚いのですね。仲間が傷つく度隙が生じる。
当たり前だろう。呪術師も人間だ。大切な仲間が傷ついたら反応してしまうのは当たり前だろ。心が壊れてない限り。
伏黒さんの玉犬が呪霊を前に消える。伏黒さんの様子がどうにもおかしい。呪霊の話を聞く限り、伏黒さんのお腹に生えている芽は呪力を吸い取り育つもの。そして、その呪力を吸うたびに体の奥深くまで根を伸ばす。
「御親切に!!どうせ殺すつもりだろ」
真希さんと目配せして、私は駆け出す。
ーーー雪の呼吸・肆ノ型 常闇雪霰
頸が硬くて切れない…。私が攻撃した後にすかさず真希さんが遊雲で呪霊を攻撃した。
ーーー誰かと思えば先程の鬼狩り…まさか術師の中に鬼狩りが居たのは想定外でした
『そうですか、貴方が話されるたびに吐き気を催すほど不快なので黙ってくれませんか?』
そういうと、重苦しい空気とともに呪霊からの言葉がなくなった。真希さんが呪霊に捕まる。私は目を見開いた。だって、真希さんは今さっきまで私の横に居たはず。
『真希さん!!』
ーーー雪の呼吸・弐ノ型 氷麗舞
真希さんの蔦を切る。
「あ"あ"あ"あああぁあ!!!」
伏黒さんが術を使おうとする。「恵、やめろ」と真希さんが言った。その言葉で伏黒さんが動きを止める。
「私らの仕事は終わった。選手交代だ」
その時、上から人が降ってくる。川が水飛沫をあげ、視界を真っ白に染め上げた。上の方に西宮さんが見えた。手を動かして避難するように伝える。コクリ、と彼女が頷いた。
「いけるか!?マイフレンド!!」
「応!!」
落ちてきたのは東堂さんと虎杖さんだった。
「やめろ虎杖!!そいつは俺達でどうこうーー」
ゲホッゲホッと伏黒さんが咳き込む。側によって彼を抱きかかえた。真希さんは東堂さんに支えられている。
・
176人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白い流星ーいずみんー(プロフ) - 初めまして〜。この小説は元々、落ちとか決めてなかったんで五条先生落ちになるのかはわかんないです…(完結のタグつけちゃった…)応援ありがとうございます (2021年5月26日 19時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月26日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ(プロフ) - 続き楽しみ (2021年5月16日 23時) (レス) id: cf6ccd0ff8 (このIDを非表示/違反報告)
白い流星ーいずみんー(プロフ) - コメントありがとうございます。頑張ります! (2021年5月16日 23時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ(プロフ) - 続き楽しみです!!!!!!! (2021年5月15日 10時) (レス) id: cf6ccd0ff8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白い流星ーいずみんー | 作成日時:2021年5月9日 9時