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情報 ページ10






『え、五条今なんて言ったの?』


手に持ったものが落ちて床に散らばった。目の前には目隠しをした白髪の男、五条悟。


「鬼殺隊について知ってるでしょ?って言ったよ」

『…………』


ドクンと心臓が脈打つ。ジリ、と後ろに足を引いて重心を落とす。なんで、鬼殺隊の情報がない今の時代に五条が知っているかは定かではないが私が五条を危険に思うのも当然だと思う。


「まぁ、そう警戒しないでよ。僕達の仲でしょ?僕の家に鬼殺隊の文献があってね。その中に蝶屋敷って言うこの前カナデと行った所そっくりの場所があったんだ」


僕達の仲、と言う誤解を招きそうなワードに顔を顰めつつ、五条の言葉に返す。


『…………それが何』

「鬼殺隊甲栗花落カナデ」

『…………』

「鬼殺隊についての文献の中に始祖の鬼との戦闘について書かれている部分があった。死者の名前と一緒にね」


それが何か、と言おうとして私は息を吐く。たぶんだけど、その中に私の名前が乗っていたのだ。


「その中に君の名前があった。性別も一緒、名前も一言一句同じだ。そんな栗花落なんて珍しい名前に加えて名前も一緒なんて何か関係あると思うのは必然だろ?」


ジッと彼を見つめる。目隠しで隠れていた瞳を探すように。ふと、彼がその黒をあげる。宝石のような瞳が私を捉えて写した。


「お話ししようか、カナデ」

『…………』


私は溜息を吐くと、彼に渋々着いて行った。今はめっきり情報がない鬼殺隊について五条に着いていけば何か分かるかもしれない。

せめて、私が死んだ後に鬼殺隊がどうなったのかが知りたかった。

案内されたのは高専の寮にある空き部屋。ソファに五条と対面に腰掛ける。五条の無駄に長い足が私の足まで伸ばしていて、少し邪魔だと思った。


『それで何』

「君は…どうして鬼殺隊のことを知ってるのかな?」


五条の蒼い瞳が私を捉えて離さない。キュッと結んでいた唇を少し開いて震わせた。


『…時は大正。私は鬼殺隊として鬼を殺していた』

「それは可笑しい。それなら、君は既に100歳を超えていることになる」

『…………前世の話』


五条がパチクリと瞬きをした。私はソッと視線を外す。床のカーペットに着くシミが目に止まった。


「前世………つまり、カナデは輪廻転生をしたってこと?」

『たぶん』

「…ふぅん」


今度は私が目を瞬かせる番だった。パチクリと目を見開いて五条を見る。



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白い流星ーいずみんー(プロフ) - トマトまとさん» コメントありがとうございます。ありがとう、を伝えるのは私の方ですよ〜。最後まで読んでくれて、コメントもしてくれて本当にありがとうございます。 (2021年12月8日 21時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
白い流星ーいずみんー(プロフ) - ピコピコさん» コメントありがとうございます。棘くん声がいいですもんね。歌うまそうなのすごく分かります。 (2021年12月8日 21時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後に皆に気持ちを伝えれて、感情が表に出るようになって良かったと思います!ありがとうございました。 (2021年12月8日 21時) (レス) id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
ピコピコ - 皆さんも聞いてください。棘さんの顔が浮かんできます (2021年7月29日 22時) (レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)
ピコピコ - 棘さんって絶対歌が上手いと思うんですよ。(何言ってんだコイツ)Eveさんの曲を熱唱して欲しいな〜たまに声が高い所とか、絶対合う!Eveさんの曲聞く度に棘さんの顔が出てくるんですよ、私 (2021年7月29日 22時) (レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い流星ーいずみんー | 作成日時:2021年7月10日 0時

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