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虎杖(コイツ)が死んだ間何してたかは知りませんが、東京校・京都校全員呪力なしで闘り合ったら虎杖が勝ちます」


その声音は絶対と確信した、自信に満ち溢れたものだった。いつも自分で考えるのが苦手な私とは違う自我を持った者の声。それに私は羨ましい、と思った。

無表情(ポーカーフェイス)でそう言った伏黒を見て、先輩方3人は目を見開いた。パンダ先輩に限っては口がまんまるだ。


「面白ぇ」


真希先輩が言った。


「なぁ、栗花落」


時間も余ったので各自自由時間を過ごしていると虎杖がやって来た。そして、私の手元にあるシャボン玉水を見つめて「シャボン玉好きなの?」と聞いてきた。


『うん』

「そっか…あのさ、栗花落と俺ってあんま関わってなかったと思うんだけど伏黒達から俺が死んだって聞かされたりした時一番悲しんでたのはお前って言われたんだよな」


コテン、と首を傾げる。はて、それは伏黒と野薔薇(2人)の間違いではないのだろうか。


「それ聞いた時不思議に思った。なんであんま関わりのない俺を悲しんくれたのかって。なぁ、どうして?」


その目はまっすぐ私を見た。揺れることなく射抜く。


『……貴方に似てる人がいた』


太陽の如し暖かな優しい笑顔を脳裏に浮かべる。


『貴方は自分より人を大切にできるって思った。その人も同じ。底抜けの善人で虎杖みたいに太陽のような笑顔を持つ人だった』


私の大切な仲間。


『それだけ』

「そっか」

『うん』

「……あと、一つ聞いてもいい?」


「何」と言葉を紡いだ。


「その人のこと、好きだったのか?」

『うん。大切な仲間(家族)だった。誰よりも笑顔になるべき人。それは貴方もそうだと思う』

「そっか…なんか、ありがとな」

『……?別に大したことしてない』


「俺が言いたかっただけ」と屈託なく彼は笑うと、「時間だし、行こう」と私の手を引いて歩き出した。その時の彼の優しい笑顔は炭治郎がいつも浮かべている慈愛の笑顔にそっくりだった。

私はキュッと手を握った。


待ち合わせ場所に行くと、みんな居た。虎杖は伏黒に呼ばれたので、私は彼から離れて野薔薇達のところに行く。


『野薔薇、虎杖と話せた』

「?あぁ、アンタ達2人っきりで話したことないんだっけ?良かったじゃない」


と言って、頭を撫でてくれた。心がポカポカする。虎杖達がこちらにくる。


「勝つぞ」

と言った彼に私は頷いた。


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白い流星ーいずみんー(プロフ) - 桜つゆりさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(とても)! (2021年8月12日 21時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
桜つゆり - 泣きました。感動しました。今まで見てきたクロスオーバーの話の中で1番です。神作です! (2021年8月12日 21時) (レス) id: c5f5202b6b (このIDを非表示/違反報告)
白い流星ーいずみんー(プロフ) - ピコピコさん» 疑問系ですね…、教えてくれてありがとうごさいます! (2021年7月9日 19時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
白い流星ーいずみんー(プロフ) - わかさん» コメント、ありがとうございます!棘くんが普通に話してたら、毎日キュン死しそう…。これからも頑張ります! (2021年7月9日 19時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
ピコピコ - 失礼します!44話の「交流会」の話で棘先輩が「なんで過去形?」って言ってるんですけど、疑問形だと思うのですが、確認をよろしくお願いします!! (2021年7月9日 15時) (レス) id: 44294a6bf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い流星ーいずみんー | 作成日時:2021年6月2日 20時

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