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「は?」






『シール、30枚集めるとね、ミッフィーのお皿と交換できるの…』



「……」



『だめ?』





こてん、と首をかたむけ、




うるうる おめめで俺をみつめる いのおちゃん。





その(抜きドコロ満載の)表情は




今日の ベストオブかわいいに匹敵するものだが、






それどころではない。






「……いのおちゃん。シール30枚集めるのはいいけど、これ、パンだよ?」



『ん…』



「いのおちゃん、お米大好きじゃん。

朝は 白米パラダイス3種盛りだし、お昼は うめ・さけ・こんぶの おにぎりハピネスだし、夜は お米マイスター山田が選ぶ、おかずに合わせた 究極のお米を食べてるでしょ?

それに、おやつは 俺が作ったクッキー(カップケーキとの日替わり)と、手搾りのトマトジュースだし…。


パンなんて いつ食べるの?



(何してんだテメェ。いのおちゃんのこと たぶらかしやがって…。この、淫 乱うさこ!!まちがえた。淫 乱うさぎ!!(うさこさん ごめんなさい)貴様のせいで、俺の旦那が"パン食べたい"なんてアホなこと言い出したじゃねぇか!!アホでも いのおちゃんはかわいいけど!天使だけど!旦那だけど
!俺はなぁ、これから先、俺が作ったものしか いのおちゃんの口には入れない。入れさせない。って決めたんだよ!!俺の作った食事で、いのおちゃんの細胞や 血液や 骨や 筋肉や 髪や 爪や 歯、すべてを構築させるって!いのおちゃんの旦那であるこの俺が!!っていうか、旦那になる前から やってたけど!それが パン?どこぞの誰が作ったか わからないパン?ふざけんじゃねぇぞ!!!却下!却下!却下!却下!)」





『だってぇ…』



「”だって”なに?」




『やまだとの たからもの、ほしかったんだもぉん…』




「え?」




『いっしょに パン買いに行ってぇ、パン食べてぇ、がんばってシール集めて お皿もらったら、お皿、ふたりの たからものになるかな…って』





「いのお、ちゃん…(あれ?瞳から涙が…)







……食器洗い終わったら、コンビニ行こうか」








fin

ふわふわ→←さらさら



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作者名:本田 | 作成日時:2019年5月29日 21時

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