ぷんぷん ページ39
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ふるはさんからの ラッコ座りに関してのコメントを返信している時に思いついたお話です(ふるはさん、ありがとうございます)。
ym side
「はい、いのおちゃん。あーん」
スプーンに ごはんをのせ、
俺の膝の上に座っている いのおちゃんの口元に運ぶと、
いのおちゃんは ぷいっ、と 顔をそむけた。
「あれ？ハンバーグのほうが よかったかな？」
スプーンをフォークに持ち替え
フォークで ハンバーグを ひとくちサイズに切り、
「はい、いのおちゃん。ハンバーグ、あーん」
フォークを口元に運ぶが、
つーん、と そっぽを向いたままの いのおちゃんの顔。
その ほっぺたは ぷっくり膨れていて、
「おねがい、いのおちゃん。そろそろ 機嫌直して…？」
俺は、いのおちゃんを うしろから ぎゅう、と抱きしめた。
『……』
「ごめんね。明日は いのおちゃんも俺も休みだから、散歩して だり達と遊んだり、いっしょに ドーナツ作ったり、ミッフィーのお皿もらいに行ったり、いっぱい こちょこちょ・ぺろぺろ しようね。って、ずっと前から約束してたのに…」
『……』
「でも 仕事、16時には終わるって言ってたから、夜ご飯は いのおちゃんの好きなもの作ってあげる。お米は、採れたてのササニシキだよ。それに しめじと油揚げの味噌汁と、トマトサラダでしょ？あ、久しぶりに ギョウザ作ろうか？ねぇ、いのおちゃん。メインは何がいい？」
『……』
「……それとも もう、俺のことなんて きらい？」
一言も発することなく、微動だにしない旦那に そう問えば、
『っ、』
ぶんぶん、と
ふわふわの(おいしそうな)頭が、激しく横に揺れた。
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作者名：本田
| 作成日時：2019年5月29日 21時
