第43話 ページ43
『私は他の人好きになったりしないです。ずっと風磨さ…風磨を好きで離れてからもずっと好きで、結婚の約束も引きずっちゃうくらい好きで…』
あー。可愛い。可愛いよ。
普段デレない俺がニヤけるくらいには可愛いよ。
『だから、私も風磨がいいです』
言い切ってスッキリしたのかパッと顔を上げたA。
菊池「ふふ、好きです。付き合ってください」
改めて目を合わせて言うと、Aは照れて目を逸らした。
けど、すぐに俺に目を合わせて言った。
『よろしくお願いします』
分かってたようなものだけど、やっぱり言葉にされると嬉しくて、俺はぎゅっとAを抱きしめた。
『風磨さん』
菊池「風磨」
『…風磨、キスのタイミング絶対間違ってます』
菊池「ごめん。我慢できなくて」
そう言いながらAの顔を見ると、ムッと口を尖らせた。
菊池「え?その顔はキスしてってこと?」
『違います!』
菊池「ふはっホント可愛いね」
やっと、正式に彼女になってくれたことが嬉しくて、ちょっとした事ですぐ顔を赤くして照れるAが可愛くて愛しくて、結婚の約束は絶対守ると誓った。
菊池「好きだよ」
『私も好きです』
お互いがお互いの存在を確認するかのようなキス。
乾いた綺麗な髪を撫でて、照れて赤くなった頬を触る。
菊池「もう敬語なしね」
『えっ?』
菊池「恋人同士なのに寂しいなあ。小さい頃はふーまふーまって可愛かったのに寂しいなあ」
わざとらしく拗ねると、Aは照れながら困ったような顔をして、小さく言った。
『ふまくん、ぎゅってして』
菊池「懐かしいね」
『もう言わない』
菊池「やーだ」
手を広げて待っているAを、めいいっぱい抱きしめる。
またそう言って貰えるなんて思ってなかったからね。
こりゃ明日、中島に報告しなくちゃな。
きっとずるいってプリプリ怒るぞ。
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F(プロフ) - ★さん» コメントありがとうございます!確認致しました!ご指摘ありがとうございます! (2019年10月19日 22時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 5話【まさかこんな所で再開〜!】→再会、 10話【すぐ治します】→直します だと思います。 (2019年10月14日 19時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - いゆの天ぷらさん» なんのやばいですかなんのやばいですかなんのやばいですか!! (2019年9月29日 18時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
いゆの天ぷら - やばい...やばい...やばい(語彙力) (2019年9月23日 19時) (レス) id: 63bf2faeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:F | 作成日時:2019年9月16日 20時