第41話 ページ41
付き合えばいいのに〜と中島に言われまくって今日が終わった。
家に帰ってきてシャワーを浴びて部屋着に着替える。
菊池「付き合うねぇ…」
俺は自然とケータイを取りだしてAに電話をかけていた。
『はい？』
菊池「あっ…」
『どうしたんですか？』
かけたはいいけどなーにも考えてなかった。
電話で告白とか好きじゃない。
こういうのって直接じゃなきゃ。
『風磨さん？』
菊池「今から会える？」
『あ、はい！どこまでいけば…』
菊池「家まで行くから待ってて！」
そう伝えて電話を切る。
中島だってAのことが好きだったんだ。
それでも俺を応援してくれてる。
ここで言わなきゃ男じゃねえ！
髪も乾かさずに走った。
あー、シャワー浴びたのに汗かくなあ。
息を切らしながらインターホンを押す。
『早かったですね』
ドアを開けてくれたAはお風呂上がりかパジャマを着て、髪もまだ濡れていた。
ちょっと興奮した俺を誰か殴って。
菊池「はあ…走ってきたから」
『ふふ、どうぞ？』
3度目のAの部屋。
相変わらず片付いていて落ち着く匂い。
『もしかして、髪乾かさずに来たんですか？』
菊池「あ…まぁ…」
『風邪引いちゃいますよ』
そう言ってAはタオルを俺の頭に被せた。
ふわっと香る柔軟剤。
『そんなに急ぎの用事だったんですか？』
頭に被せられたタオルで頭を拭きながらソファに座る。
菊池「まぁ…そんなとこ」
『乾かし忘れるくらいの急用ってなんです？あ、先に乾かしていいですよ』
Aは、俺にドライヤーを渡すとキッチンに行ってしまった。
お言葉に甘えて急いで乾かす。
乾かし終わると同時に、お茶の入ったグラスが目の前に置かれた。
『私も乾かしちゃいますね？』
ドライヤーを取ろうと伸びる手。
それを阻止するように先にドライヤーをとる。
菊池「後ろ向いて」
『乾かしてくれるんですか？』
笑いながら後ろを向くAの髪を乾かす。
うわ、今めっちゃカップルっぽくない？！
てかすんごいね、いい匂いするんだよA。
この状況に頬が緩んでいく。
Aは後ろ向いてるから見えてないし今だけ全力のニヤケ顔を許して。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 442人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
F(プロフ) - ★さん» コメントありがとうございます！確認致しました！ご指摘ありがとうございます！ (2019年10月19日 22時) (
レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 5話【まさかこんな所で再開〜！】→再会、 10話【すぐ治します】→直します だと思います。 (2019年10月14日 19時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - いゆの天ぷらさん» なんのやばいですかなんのやばいですかなんのやばいですか！！ (2019年9月29日 18時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
いゆの天ぷら - やばい...やばい...やばい(語彙力) (2019年9月23日 19時) (レス) id: 63bf2faeef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：F | 作成日時：2019年9月16日 20時
