第24話 ページ24
『おはようございます。菊池さん』
菊池「…おはよ」
気づけば3ヶ月が経っていた。
あれ以来特に進展はなく、たまに朝一緒の電車に乗って出社して、帰りは中島も含め3人で帰って、金曜日は3人で呑みに行く。
それがお決まりのパターンになっていた。
もちろんお昼は食堂で、2人でランチ…とはいかず、中島も含めた3人で食べている。
あんなに望月さんが子供の頃結婚を約束していたAかもしれないとソワソワしていたのが嘘みたいだった。
今じゃ子供の頃の約束とかどうでもいいくらいには、望月さんに惚れていた。
中島「Aちゃん、この書類お願い出来る?」
『あ、分かりました!…ここの数字出せば大丈夫ですか?』
中島「そう!よろしくね」
最近じゃ中島は、望月さんのことを名前で呼ぶくらいだ。
別に羨ましいとかそういうのじゃない。
…いや嘘。
かなり羨ましい。
『今日のあの人ちょっと嫌な感じでした…』
中島「あの人いつも嫌な感じだよね」
菊池「俺も好きじゃないなあ。一言多い感じね」
『そうなんですよ!』
望月さんもいろんな話をしてくれるようになった。
それ以外、特に代わり映えもない毎日を過していた。
進展はもちろん欲しいと思っているけど、今のこの距離感も嫌いじゃない俺。
あんだけ脳内お花畑にしてたのになぁ。
あ、もちろんSNSでの連絡も続いている。
テレビに出ていた芸能人の話だったり、仕事の愚痴だったり、たわいもない会話ばかり。
そんでもって、一週間後は望月さんの誕生日らしい。
中島「プレゼント買った?」
菊池「いや、まだ」
お昼のコンビニで、パンのコーナー前に2人で立っていた。
俺はいつものパン。
中島はおにぎりとお茶とプリン。
これも変わらないなあ。
中島「ネックレスとかリングとかあげたらキモイ?」
菊池「付き合ってもねぇのに…?」
中島「やっぱり…?」
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F(プロフ) - ★さん» コメントありがとうございます!確認致しました!ご指摘ありがとうございます! (2019年10月19日 22時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 5話【まさかこんな所で再開〜!】→再会、 10話【すぐ治します】→直します だと思います。 (2019年10月14日 19時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - いゆの天ぷらさん» なんのやばいですかなんのやばいですかなんのやばいですか!! (2019年9月29日 18時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
いゆの天ぷら - やばい...やばい...やばい(語彙力) (2019年9月23日 19時) (レス) id: 63bf2faeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:F | 作成日時:2019年9月16日 20時