第15話 ページ15
次の日から、お昼になると食堂の隅の席が俺たちの集合場所になった。
俺はコンビニに行ってから向かうからいつも待たせているんだけど、俺が来るまで望月さんは弁当を開けずに待っていてくれる。
できる子だなホント。
菊池「おまたせ」
うわ〜!おまたせ!おまたせだって!俺!
『いいえ!全然待ってないです!』
俺が座るのを確認すると、弁当を開く。
可愛らしい弁当。
そんだけで足りんの?ってくらい。
『そういえば、中島さんはいいんですか?』
菊池「んっ?…あー。大丈夫」
実を言うと、ここに来るまでにめちゃくちゃ質問攻めをくらってる。
コンビニに行った時…
中島「えっ戻らないの?」
菊池「おう」
中島「どこに行くの?え、どこで食べるの?誰かと約束しちゃってる?」
菊池「質問が多すぎるから!約束しちゃってるの!じゃあな」
中島「えぇ〜!誰と!俺も行くよ〜!」
菊池「ダメですね〜」
中島「あ!おい!菊池〜!」
そのまま中島をスルーしてここまで来たわけなんだけど。
戻った時にまた何か言われるんだろう。
それより今は、望月さんと二人がいい…なんて口が裂けても言えそうにないけど。
『あっ菊池さんいつもと違うパンですね』
菊池「いつもの売り切れててさ、なんか新作だったから買ってみた」
『美味しいですか?』
菊池「んー、普通。いつものが美味いかな」
『ふふ…そうなんですね』
望月は目を細めて笑った。
ほんとに可愛いのよ。小動物みたいで。
『あの、菊池さん…』
菊池「なに?」
『もしよかったら、迷惑じゃなければ、連絡交換しませんか…?』
菊池「あぁ、いいよ全然」
ちょっと余裕ぶっちゃってるけど俺、内心やっと来たかァァァ!!!って感じ。
飛び跳ねちゃってる踊っちゃってる。
SNSの連絡先を交換して、新追加の欄に増えた望月Aの文字。
こりゃ夜は踊り狂うな。嬉しくて。
『ありがとうございます!』
いいえ!こちらこそ!やっと教えてくれましたね!俺待ってました!
菊池「いいよ」
『私、御手洗行ってから戻るので、菊池さん先に戻っててください』
菊池「おう」
442人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
F(プロフ) - ★さん» コメントありがとうございます!確認致しました!ご指摘ありがとうございます! (2019年10月19日 22時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 5話【まさかこんな所で再開〜!】→再会、 10話【すぐ治します】→直します だと思います。 (2019年10月14日 19時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - いゆの天ぷらさん» なんのやばいですかなんのやばいですかなんのやばいですか!! (2019年9月29日 18時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
いゆの天ぷら - やばい...やばい...やばい(語彙力) (2019年9月23日 19時) (レス) id: 63bf2faeef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:F | 作成日時:2019年9月16日 20時