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第13話 ページ13

『おはようございます。菊池さん』


朝7時。


でっかい欠伸をしながら駅のホームで電車を待っていると隣からスっと聞こえてきた声。


菊池「あ、おはよ」


『眠そうですね』


俺が欠伸をしていたのを見ていたのだろう。


望月さんはクスクスと笑った。


菊池「…かわい」


『えっ?』


えっ?


菊池「あ、や、なんでもない」


いけない。危ない。


寝ぼけてるんだわ俺。


しっかりしろ俺!風磨しっかり〜!


俺の失態のおかげで目が覚めちゃったよ。


『電車、来ましたよ?』


菊池「あ、あぁ」


そこから会社に着くまで、何を話したか全くと言っていいほど覚えていない。


気づいたら会社にいて、ぼーっと朝礼を聞いていた。


中島「今日は望月さんと一緒に出社したんだって?」


菊池「なんで知ってんの」


中島「望月さんがすごい笑顔で教えてくれたよ」


菊池「あぁ…」


中島「いいなあ!一緒に出社なんて!」


中島はぷっと頬を膨らませて財布を片手にコンビニへと向かっていった。


菊池「これで出社までの記憶があればよかったけどな…」


後を追うように俺もコンビニへ向かった。


いつものパンを手に戻る途中で、社員食堂の隅っこで一人お弁当を広げている望月さんが目にはいった。


お昼になるといつも出て行くせいで、誰とどこで食べてるのか知らなかったけど、もしかしていつもここで一人?


菊池「いつもここで食ってんの?」


気づいたら足が動いていて食堂。


望月さんの前に買ったパンを置いて声をかけてみる。


『そうです。一人で食べてるなんて寂しい奴ですよね』


そう言いながら目を合わせずにへへへと笑った。


菊池「じゃあ今日はここで食おうかな」


『えっ?』


菊池「迷惑?」


『いいえ!とんでもないです!』


パッと明るく笑った顔を見て、胸の奥がぎゅっと苦しくなる。


俺、多分、多分だけど、相当好き。

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F(プロフ) - ★さん» コメントありがとうございます!確認致しました!ご指摘ありがとうございます! (2019年10月19日 22時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
- 5話【まさかこんな所で再開〜!】→再会、 10話【すぐ治します】→直します だと思います。 (2019年10月14日 19時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - いゆの天ぷらさん» なんのやばいですかなんのやばいですかなんのやばいですか!! (2019年9月29日 18時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
いゆの天ぷら - やばい...やばい...やばい(語彙力) (2019年9月23日 19時) (レス) id: 63bf2faeef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:F | 作成日時:2019年9月16日 20時

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