第74話 ページ28
あれから私達は初めて特に何も喋らずにご飯を食べた。
マリウスくんと聡くんが話題を振ってくれていたけど、広がることはなかった。
菊池「今日先風呂入るわ」
そう言って食器を片すと足早に風呂場へ向かった風磨。
中島「あーあ。ありゃ嫉妬してるね」
佐藤「嫉妬？」
中島「さっき、松島が姫の手握ったの見て嫉妬したんだろ」
松島「えっ！僕のせいなの！？」
マリ「やっぱり、恋の好きなんだあ！」
『でも、元は私がお皿落としちゃったせいだから…』
佐藤「怒ってるわけじゃないよ」
松島「そうだよ！僕が大きい声出しちゃったせいで、びっくりさせちゃったから…」
2人してごめんなさいと頭を下げる。
それを見て健人くんは笑った。
中島「ほんと二人とも仲良いよね、羨ましい限りだよ」
そう言われてえへへと聡くんは笑った。
よかった、みんなはいつも通りだ。
『私、風磨にも謝ってくる！』
食べ終わった食器を片付けて駆け足で風呂場へ行く。
マリ「Aちゃんが謝ることないのに…！」
佐藤「風磨くんともいつも通りでいたいだけだよきっと」
私は、裸の風磨と遭遇しないようにそっとドアに耳を寄せる。
シャワーの音を確認して、脱衣所に入る。
『ふ…風磨…？』
そっと声をかけると、キュッとシャワーの止まる音が聞こえる。
菊池「A？」
そう言いながらお風呂のドアを開けようとする風磨をすかさず止める。
『いや！待って！開けないで！』
菊池「なんだよ…一緒に入りたいのかと思ったじゃん」
『違うよバカ！謝りに来たの！』
菊池「え？なんで？」
『なんでって、風磨が怒ってるから…』
菊池「ふっ…それでわざわざ風呂場まで来たの？」
『そ、そうだよ！』
ぷはっと笑うとドアを少し開けて手を伸ばした風磨。
菊池「タオル取って」
そう言われてタオルを手渡す。
少しして腰にタオルを巻いた風磨が出てきた。
見慣れない男の人の体にどこを見ていいのか分からず、目が泳ぐ。
菊池「Aちゃん？」
普段しないちゃん付け。
びっくりして思わず顔を上げる。
普段見ることのない風磨の顔。
濡れた髪と、筋肉がついた体に、少し火照った顔。
優しい目をして私を見つめる綺麗な目。
その姿に私は息を呑んだ。
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F(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！話の流れ的に風磨くんオチっぽいですよね笑 (2019年4月21日 1時) (
レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 風磨くんオチでお願いします！！ (2019年4月20日 17時) (レス) id: 272b5df9aa (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - KENTO LOVE！さん» 健人くんオチも多くて迷ってます笑ありがとうございます！ (2019年4月19日 1時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
KENTO LOVE！ - 更新待ってます！オチは、健人君がいいです！！ (2019年4月18日 22時) (レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - りんごさん» 風磨くんオチ結構多いですね！ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月14日 13時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：F | 作成日時：2018年10月1日 0時
