第72話 風磨side ページ26
Aのことが好き
朝、みんなの前でそう言い捨てて家を出た俺。
まさかこんなタイミングで言うと思わなかった。
あの中島の顔。
ここで言うのかよとでも言うような顔。
松島や勝利の少し焦ったような顔。
マリウスなんか、やっと言ったって目キラキラさせて。
それと、困ったAの顔。
菊池「そりゃそうだよなぁ〜」
櫻井「あれ、風磨何してんの？」
事務所の廊下で項垂れてる俺に声をかけてきた先輩。
菊池「あ〜、実は…」
朝から今に至るまでの経緯をざっと説明する。
櫻井「はー、なるほどね。でもその家に帰るんでしょ？」
菊池「そうなんすけど…メンバーもいるしなんか気まずいっていうか…メンバーはともかく、A本人とどんな顔して会えばいいか…」
櫻井「風磨が女の子で悩むなんて珍しくない？」
アニキ…もとい、櫻井くんは笑いながら答えた。
全くその通りで、ホントに今までよく悩まなかったもんだなと自分でも思う。
櫻井「取られたくないなら、風磨がアタックするしかないんじゃない？」
菊池「そうっすね…頑張ります」
そう言うと櫻井くんは、ひらひらと手を振って歩いていった。
その後、仕事を終えた俺らは車に乗り込む。
中島「まさかあのタイミングで言うとはな」
松島「Aちゃん困った顔してた」
佐藤「大丈夫かなあ」
マリ「恋の好きなんでしょ？？」
佐藤「まだ言うか！」
家に着くまでこの話で持ち切りだった。
松島「ただいまーーー！！」
松島が勢いよく玄関のドアを開けて叫ぶ。
と、同時に聞こえたガシャンと落ちるような物音。
俺らは走ってリビングへ入る。
そこには、割れたお皿と腰を抜かしているA。
料理でもしようとしてたのか？
素早く勝利達が動いてお皿を片付け始める。
そんでもって、案の定怪我をするA。
ホント、ドジだよなぁ。
ソファに座らせ切れた指を見る。
細い指。
破片は入ってないようで安心した。
菊池「なにしようとしてたの？」
平然を装いながら、かつ、いつも通りに話しかける。
目は合わせてくれない。
『聡くんがすぐ作れるように…』
答えている途中もやはり、目は合わせてくれない。
松島はありがとうとAの手をきゅっと握った。
俺はその光景を目の前に、胸がチクリと傷んだ。
ああ、これが嫉妬ってやつか。
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遅くなりましたが風磨くんHappybirthday!!
そして、たくさんのコメントありがとうございます
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F(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！話の流れ的に風磨くんオチっぽいですよね笑 (2019年4月21日 1時) (
レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 風磨くんオチでお願いします！！ (2019年4月20日 17時) (レス) id: 272b5df9aa (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - KENTO LOVE！さん» 健人くんオチも多くて迷ってます笑ありがとうございます！ (2019年4月19日 1時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
KENTO LOVE！ - 更新待ってます！オチは、健人君がいいです！！ (2019年4月18日 22時) (レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - りんごさん» 風磨くんオチ結構多いですね！ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月14日 13時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：F | 作成日時：2018年10月1日 0時
