第67話 風磨side ページ21
その状況を理解してはじめてやばいと思う俺。
他の奴ら入ってきたら誤解されるかなー。
いやいっそ誤解された方が俺的には嬉しいかもなー。
そんなことを考えている間に、Aもこの状況を理解した様子。
目を見開いて驚きを隠せないって感じ。
菊池｢A…｣
呼んだだけでハッとした顔をするから、なんだか面白くなってしまう。
菊池｢キスしたら怒る？｣
してもいいよって言ったらしても許されるよね？
だって了承は得たことになるもんな？
鼻がぶつかる距離。
キスってどんなだっけ？
こんなにドキドキするもんだっけ？
きっとキスしてもAは怒らないだろうな。
いいよなんて了承得てないけど、何も言わないし近づいても拒否はしないし、いいよって言ってるようなもんだよな？
ドキドキしながらスっと息を吸う。
それと同時にギュッと目を瞑るA。
あー。Aも俺にドキドキしてくれてんのかな。
しちゃう？
したら怒る？
あー、ダメだ緊張してできねーや。
菊池｢ぶっはははは！｣
なんで俺緊張なんかしてんだよ。
Aは目をぱちくりさせている。
あまりにも笑う俺を、小突いて食べ残っているお菓子を口に放り込んでいるAが可愛くて仕方ない。
隣に座って残っていたグミを口に放り込む。
笑い転げたように見せたけど、内心バクバクしてる。
なんでしなかったんだとか、しなくて良かったのかもとか。
『そろそろ寝ようかな』
菊池｢俺のベッドで寝ないの？｣
『また馬鹿にされるからいいでーす』
と立ち上がりドアノブに手をかけるA。
俺は急いであとを追い、ずっとあげようと思っていたプレゼントをあげる。
そっと首元に手を回して器用にネックレスをつける。
あー俺天才かもしんない！
ネックレスに気づいて目を輝かせながら俺を見るA。
『ありがとうふまたん！』
いきなり抱きついてくるから心臓に悪い。
悪い気はしないけど。
そう言ってAは、そそくさと部屋を出ていった。
俺はキスが出来なかった後悔と、ネックレスをプレゼントできた達成感と、喜ぶ顔を見れて抱きついてもらえた幸福感と、他の奴らにも抱きついたりすんのかなっていう嫉妬で頭をいっぱいにしながらベッドに横になった。
菊池｢あの顔は反則だよなぁ…｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 403人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「菊池風磨」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
F(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！話の流れ的に風磨くんオチっぽいですよね笑 (2019年4月21日 1時) (
レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 風磨くんオチでお願いします！！ (2019年4月20日 17時) (レス) id: 272b5df9aa (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - KENTO LOVE！さん» 健人くんオチも多くて迷ってます笑ありがとうございます！ (2019年4月19日 1時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
KENTO LOVE！ - 更新待ってます！オチは、健人君がいいです！！ (2019年4月18日 22時) (レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - りんごさん» 風磨くんオチ結構多いですね！ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月14日 13時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：F | 作成日時：2018年10月1日 0時
