第64話 ページ18
毎日誰かしらが部屋に来る。
そして、朝になる。
けど、あの告白以来健人くんは、部屋に来ることはあってもすぐに部屋に戻るようになった。
特別気にしてる訳では無い。
あの時聡くんの部屋へ逃げたのも事実。
かといって、告白のことを掘り返すほど強くもない。
焦れったいね…
菊池「今日俺の部屋来てよ」
と、お風呂に入りソファでゆっくりしていた私に耳打ちする。
低すぎず高すぎない声、吐息混じりのその声に背筋がゾワッとする。
耳打ちすると風磨は部屋へ戻って言った。
それから少ししてみんなゾロゾロと部屋へ戻っていく。
あとに続くように私も部屋へ。
数分して静かに風磨の部屋のドアをノックする。
いいよと声をかけられて静かに開けて顔だけ出す。
菊池「ふっこの光景見覚えあるわ」
懐かしいと言いながら手招きをする風磨。
『なにするのー？』
菊池「お菓子パーティー」
『初めて風磨の部屋来た時もお菓子パーティーだった』
菊池「初心を忘れるべからずって」
『お菓子パーティーに初心なんかあるか』
そして風磨は大きな箱を出してくる。
そこには私の好きなお菓子がいっぱいつ詰まっていた。
『えっこれ！私の好きなやつ！』
菊池「わざわざ買ってやったんだぞ〜？」
『ふまたんありがと！』
菊池「ふまたんやめろ」
『こんなに沢山どうしたの？』
菊池「あー、引越し祝いしてあげてないからさ」
『結構経ってるけどね』
なんてちょっと意地悪を言ってみる。
ずっと一緒にいると似てくるとか言うけれど、私もみんなに似てきたのかもしれない。
それから私たちはテーブルにお菓子を広げて食べていた。
そして見つけた風磨のアルバム。
菊池「なーに見つけちゃってんの〜！」
『えっ可愛いよ？ふまたん』
菊池「ふまたん言うな」
そして見つけた1枚の写真。
綺麗な可愛らしい女の子と写っている風磨は、どこか幼くて、照れているようにも見えた。
『風磨こういう人好きなの？』
と馬鹿にするように言ってみる。
菊池「バッ！それは恥ずかしいからみんな！」
『え〜なんでよっ』
菊池「ほーら返せ」
『やーだっわっ』
菊池「あっぶね…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 403人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「菊池風磨」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
F(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！話の流れ的に風磨くんオチっぽいですよね笑 (2019年4月21日 1時) (
レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 風磨くんオチでお願いします！！ (2019年4月20日 17時) (レス) id: 272b5df9aa (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - KENTO LOVE！さん» 健人くんオチも多くて迷ってます笑ありがとうございます！ (2019年4月19日 1時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
KENTO LOVE！ - 更新待ってます！オチは、健人君がいいです！！ (2019年4月18日 22時) (レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - りんごさん» 風磨くんオチ結構多いですね！ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年4月14日 13時) (レス) id: 75839fff24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：F | 作成日時：2018年10月1日 0時
