出会いは最悪 7 ページ8
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こうばい〜っと
先程の混乱を誤魔化すためにふんふん歌っていたら前方から足音がする。
こっそり出てきたからこの時間に誰かに出くわすのは少々都合が悪い。
柱の傍に隠れて様子を見てみるとだんだん姿が見えてきた。
白衣に不健康そうな白い顔。
ぼんやりとした目に青い髪をした男の人はこちらに気付き
「…ひぃ」
即座に目を逸らして購買の方へダッシュしていった。
思わず反射で追いかけるとなおも逃げられる。
僕もムキになって追いかけて、そうするとその男の人の方が先に力つきた。
『もう!!…なんで僕から逃げるんですか』
息も切れつつ声をかけると目線をキョロキョロさせて話だそうとしない。
そう言えばあの怯えた声、どこかで聞いたような…
あ!!
『貴方!!イデアさんですよね??
僕今日マジフトの件で寮まで行ったんですけど』
そう声をかけるもしばらく沈黙が続く。
やっと口を開いたと思えば僕の予想外の事を言い出した
「…そういうのいいから
僕に関わらないでくれる…??」
思わずカチンとくる。
そういうのいいとかって言う問題では無いし、関わらないと今回の件はどうしようもできない。
そりゃあ僕が半ば無理やり決めたから確実に迷惑かけてるけど
でもやっぱり腑に落ちない。
近付いて目線を合わすとおずおずとこちらを見てきた。
『突然押しかけてすみませんでした。
学生生活初めてのマジフト大会にはどうしても出たいのでどうかお願いしたいです』
真剣に頭を下げたら驚いた様に息を飲む音が聞こえる。
ほぼ無理やり入らされた高校だけどだからって僕が学校生活を我慢して地味に過さなきゃいけない理由にはならない
それに男の人と対等な力も学力もあるし、そこで引けを取りたくないのだ
「あぁ…もうわかったから…
僕は購買に行って駄菓子を買いに行きたいだけなんだよ。
今度から来たらオルトが対応するから拙者には話しかけないで」
この言い方にも少しムッときたが、認めてくれただけ大きな進歩だ。
ってあれ
話してたイデアさんの視線が少し下の方にいってる様な…
『あぁ!!!』
さっき走った事で服が乱れ上着も半分脱げてサラシを巻いていない胸が全く隠せていない。
焦って腕でガードするも全く意味を成していなかった。
終わった…
まだここに来て数日なのに…
イデアさんの方を見るとみるみるうちに顔が赤くなっていた。
あぁ…絶対僕のせいなんだけど
なんて最悪な出会いなんだ!!!
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明輝(プロフ) - かなさん» かなさんありがとうございます！更新頑張りますね！これからも応援よろしくお願いします(´ω`) (2021年2月5日 3時) (
レス) id: 98167b3334 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 設定も内容も面白いです！(*・∀・*)更新楽しみに待ってます！！頑張ってください！ (2021年2月5日 1時) (レス) id: b5c2fa1cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明輝 | 作成日時：2021年2月3日 14時
