出会いは最悪 6 ページ6
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｢じゃあ、またね!!A｣
『待たね!オルト』
お互い名前で呼ぶことを了承してそこから日も落ちる頃オンボロ寮に帰った。
数日間かけてちまちまと掃除したそこは当初より住みやすくなっていて、とりあえず大好きなホットミルクを飲んで一息つく。
ご飯はいいや
まだ温度の調節が難しいシャワーを浴びて自室に戻る。
ドライヤーで髪を乾かして諸々のスキンケアを済ませたらあとは寝るだけだ。
サラシの無い胸は窮屈さが無くなりいつもより深く息が吸い込める気がした
ガサッ
『…!?』
何やら窓の外から物音がする。
ちらっとカーテンを開けてみると何も無い
不思議に思ってドアを開けて外に出ると大きな角が生えた男の人がオンボロ寮の庭に立っていた。
『そこで何してるんですか??』
話しかけると驚いた様に瞳が揺れる。
｢人の子よ。僕が怖くないのか??｣
そう言う彼は少し自嘲気味に笑って僕を上から見下ろす
『いやぁ、別にそんな怖いとかないですよ。
貴方は誰なんですか?』
聞くとまた驚いた様に先程とは違う陽気な笑みを見せた
｢僕はマレウス・ドラコニア。
ディアソムニア寮の寮長をしている｣
『マレウスさん!!確かこの前の寮長会議を欠席していましたね』
｢む…そんな会議があるなんて知らなかった…｣
そういうマレウスさんはどこか面白くて思わず笑ってしまう。
話を聞いてみると、寮を抜け出して散歩をしていたみたいだ。
『そうだ!!もし良ければマレウスさんにあだ名つけてもいいですか??』
少し考える素振りを見せたが、了承をもらって少し考える。
せっかくだから角に馴染んだ名前がいいなぁ。
角くん。ツノ、ツノ〜…
あ、そうだ!!
『ツノ太郎って言うのはどうですか??なんて…』
少し笑って撤回しようとすると
｢僕のことをそんな名前で呼ぶなんて…お前にだけ許可しよう｣
そういうツノ太郎はどこか嬉しそうにしていて、どこか可愛らしい
そのまま会話を続けていると、少し寒くて身震いした
『今度はぜひ中に入ってお茶でも飲んでいってください』
僕の言葉に頷き、また会おうと言ってツノ太郎はどこかに消えていった。
また寝に入ろうと自室に戻るとグゥっとお腹が鳴る。
もうだいぶ夜も更けてるけど購買にでも行こうかなぁ。
ん?待って僕…
さっき部屋着の状態でサラシも巻かないで外でちゃった。
ツノ太郎気付いてないといいけど
何とか冷静になって部屋着に上着を羽織ってオンボロ寮を後にした
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明輝(プロフ) - かなさん» かなさんありがとうございます！更新頑張りますね！これからも応援よろしくお願いします(´ω`) (2021年2月5日 3時) (
レス) id: 98167b3334 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 設定も内容も面白いです！(*・∀・*)更新楽しみに待ってます！！頑張ってください！ (2021年2月5日 1時) (レス) id: b5c2fa1cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明輝 | 作成日時：2021年2月3日 14時
