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37【JH】 ページ37

- JH -







リビングで携帯を見てたらすごい勢いでドアを閉める音が聞こえた。


音のする方を見てみると、今にも泣きそうな顔のAがいた。




『ジョンハン…あの、私の勘違いかもしれないんだけど、その…』


「ゆっくりでいいから」


『うん…実はね…』





涙をこぼしながら話す内容は耳を疑うものだった。



「ファンに言ってないようなことなのにこの人は知ってるってこと?」


『うん…最初は私の気のせいかと思ったんだけど、段々怖くなってきて』




確かにおかしい。
Aはすっぴんなんて見せないし、なんで寝てる時のことまで知ってるんだ?




「…A、最近ファンの人にプレゼント貰ったって言ってたよな?それどこにある?」


『え、私の部屋だけど…』


「ちょっと見させてもらうけど」





嫌な予感がした。
すぐにAの部屋に行って例のぬいぐるみを見つけた。

ベッドの近くの棚に置いてあるそれを手に取ってみると、ぬいぐるみにしては少し重く感じた。


首に付いてるリボンを取ると、丸くて小さな部品が転がり落ちる。





「…これマイクとカメラが付いてる」


『え…』


「俺がマネージャーとか代表には言っておくから」


『…ありがとう』


「大丈夫?」


『うん、大丈夫』




明らかに大丈夫じゃないA。

よく見ると、少し震える手を必死に抑えようとしてる。




なんとかしてあげたくて、Aの手を引き寄せてそっと抱きしめた。



「怖かったよね、もう大丈夫だから」



…Aってこんなに小さかったっけ。

静かに泣くAの背中をさすりながら、感じたことの無いくらいの怒りが込み上げてくるのがわかった。








.

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ちー(プロフ) - ういさん» コメントありがとうございます。少しずつ投稿し始めたのでまた見ていただけたら嬉しいです。 (5月7日 0時) (レス) id: b1330039d6 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - どんな展開が待っているのか楽しみながら読んでます!続編も楽しみにしてます! (4月16日 21時) (レス) @page50 id: b4144fdbab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちー | 作成日時:2023年12月9日 22時

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