３１【SG】 ページ31
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最近ヌナの様子がちょっと変。
元々すごく明るいって感じでは無いけど、それでも少しずつメンバーに心を開いてきてたのに。
ご飯を食べてても、練習してても、いつも上の空な感じ。
表情も暗くなってきてるみたいで、練習中のミスも増えてきた。
DN「ヌナ！ここヌナのパートだよ」
『あっ、ごめん』
HS「そこはワンテンポ早くするってこの前言ったよね」
『そうだね、ごめん』
SC「最近どうした？」
『…何でもない。私の練習不足なだけだから。
みんなごめん、やり直すね』
メンバーみんな薄々感じてるだろう。ヌナの違和感を。
その日の夜。
俺はヌナの部屋を訪れた。
『どうしたの？』
そう言いながら部屋の中へ入れてくれる。
「ヌナ、最近変だよ。何かあったの？」
『…何にもないよ』
「前はしないようなミスが増えたし、いつも上の空じゃん」
『それは私の練習が足りないからで…』
「本当に何にもないの？」
『うん』
「そっか。＿＿＿＿じゃあなんで泣いてるの？」
ヌナは驚いたように自分の頬を触る。
『えっ、これは…』
「ヌナは嘘つくのが下手だね。何かあったことくらい分かるよ」
そう言うと、諦めたように自分の携帯を取り出す。
『みんなに迷惑かけたくなくて、言えなかったんだけど…』
そう言って見せてきたトーク画面を見て、言葉が出なかった。
毎日のように送られている悪口の数々。
その中には生きてることを否定するものもあった。
『まだデビューする前ジョンハンがね、"アンチなんか相手にすんな"って言ってくれたの。それがすごく心の支えになったんだけど、最近苦しくなってきて…』
俺もアンチから言われたことはあった。
それでも、こんなに酷い言葉は衝撃的だった。
男と女というのはここまで違うのか。
『ごめんね、気にしないのが一番って思ってたんだけど』
そんなに小さな体で、鋭い重たい言葉に耐えてきたのか。
なんでもっと早く気づいてあげられなかったんだろう。
泣きながら弱く笑うヌナの背中をさすってあげることしかできなかった。
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ちー(プロフ) - ういさん» コメントありがとうございます。少しずつ投稿し始めたのでまた見ていただけたら嬉しいです。 (5月7日 0時) (
レス) id: b1330039d6 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - どんな展開が待っているのか楽しみながら読んでます！続編も楽しみにしてます！ (4月16日 21時) (レス) @page50 id: b4144fdbab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちー | 作成日時：2023年12月9日 22時
