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私が幼い頃、親の仕事の都合で日本から韓国へ引っ越した。
ダンサーになりたかった私はダンススクールに通い始めた。
そこで知り合った友達のソア。
ソア「Aってダンス上手だけど、歌は歌わないの？」
『え？歌？』
ソア「うん。だってすごく綺麗な声をしてるのに」
実は歌うことは好きだったけど、人前で歌ったことはなかった。
その帰り道ノレバンに連れて行かれてマイクを持たされた。
興味津々のソアの目を見たら、もう歌わざるを得ない状況になってて、私は初めて誰かの前で歌った。
歌い終わってソアの方を見ると、ポロッと目から涙が零れていた。
『え…なんで泣いてるの？』
ソア「泣いてないよ！」
そう言って自分の頬を触り、濡れていることに気づいた本人が一番びっくりしてた。
ソア「え！？なんで！？」
『そんなに下手だったかな…』
ソア「違うよ！私こんなに綺麗な歌声初めて聞いた」
それから時々ソアと一緒にノレバンに行くことが増えた。
今となって知ったことだけど、「もっと色んな人に聞いて欲しい！」って、私が歌っているところを動画に撮って何回か投稿していたらしい。
それを代表が見つけて、ダンススクールにまで来てスカウトされたっていう流れ。
本当は少し興味があったけど、自分なんてっていう思いが強くて最初は断ってた。
でも何回も来てくれて話をしてくれる代表を見てたら、心のままに好きなことをやってみてもいいのかもしれないって思うようになった。
『こんな私を誘っていただいて本当にありがたいと思っています。ただ、まだ言っていないことがあります。
私、病気を持っていて、余命は数年だそうです』
突然のこんな話を代表は静かに聞いてくれる。
『こんな私でも迎えてくれますか？』
代表「もちろん」
こうして私は事務所に所属することになった。
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ちー(プロフ) - ういさん» コメントありがとうございます。少しずつ投稿し始めたのでまた見ていただけたら嬉しいです。 (5月7日 0時) (
レス) id: b1330039d6 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - どんな展開が待っているのか楽しみながら読んでます！続編も楽しみにしてます！ (4月16日 21時) (レス) @page50 id: b4144fdbab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちー | 作成日時：2023年12月9日 22時
