１９【JH】 ページ19
- ＪＨ -
ウォヌの口から出た言葉は想像もしてなかったことだった。
…事故？
SG「だから目が…」
HS「…大丈夫だったの？」
WN「うん、とりあえずは無事らしい」
「でもなんで俺たちにそれを隠すの？」
WN「分からない？Aにとっても今日が大事な日だってことくらいわかってたはず。それでも自分のお母さんのせいにしたくなくて全部自分で背負おうとしてる」
明らかにウォヌの眼差しが違う。
この間まであいつのこと嫌ってたのに。
…今のあいつにとってはきついことを言った自覚はある。
練習が再開しても泣き言も言わず、平気なように振舞ってるのをみてなんかイライラする。
なんで何も言わないんだよ。
今回ウォヌが教えてくれなければ俺はずっと勘違いしたままだった。
練習終了。
自然とみんなが集まる。
SC「今日で1ヶ月が終わった。予定通り今日Aが正式にメンバーとして参加するかを決める」
SC「みんな下を向いて目をつぶって」
どうせ俯いてるんだろうなって思って、下を向く前に顔を見てみると、綺麗な目で真っ直ぐ前を見ていた。
ははっ、たまに見せるその強さはどこから来るんだよ。
SC「じゃあ、反対のやつは手を挙げて」
.
練習室が静寂に包まれる。
俺は手を挙げなかった。
これまで1ヶ月間のあいつの行動を思い返して、どこも非の打ち所がなかった。
ただ俺が大人になれてないだけ。前に進めてないだけ。
SC「…みんな顔を上げて」
SC「おめでとうA」
その言葉と同時にディノがわーっ！と声を上げてハグしてた。それに続いて数人もハグをして、もう苦しそう。
珍しくウジもその中にいる。
ウォヌは冷静なフリしてるけど、口元が緩んでる。
SC「正直手を挙げるかと思った」
「この期間のあいつを知ってるやつは誰も挙げられないでしょ」
SC「ありがとうジョンハナ。」
その夜。
部屋をノックすると小さく返事が聞こえる。
俺の顔を見るとびっくりしてるのがわかる。
「その…今日は言いすぎた。何も知らないのにごめん」
『気にしないでください。私が悪かったので』
「…そうやって抱え込むな。メンバーだろ」
そう言って、買ってきたカモミール茶を渡す。
『…ありがとうジョンハンさん』
「"さん"とかいらないから。じゃあおやすみ、A」
俺もやっと少しずつ進めてる気がする。
.
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ちー(プロフ) - ういさん» コメントありがとうございます。少しずつ投稿し始めたのでまた見ていただけたら嬉しいです。 (5月7日 0時) (
レス) id: b1330039d6 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - どんな展開が待っているのか楽しみながら読んでます！続編も楽しみにしてます！ (4月16日 21時) (レス) @page50 id: b4144fdbab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちー | 作成日時：2023年12月9日 22時
