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Aちゃんが待っている部屋に近づくにつれ、だんだんスピードが速くなる
鍵を解き、扉を勢いよく開ける
TH「Aちゃん！」
笑顔でそう呼んだのに
その笑顔はすぐ消えることになった
部屋の隅で小さくうずくまるAちゃんを見つけたから。
部屋をよく見渡すと
ビリビリに小さく破かれた紙くずが至るところに落ちていた
TH「Aちゃん……？」
Aちゃんはゆっくり顔を上げ、俺を見た
そしてこう言った
「愛ってなに？」
”愛”、Aちゃんからそんなこと聞かれると思わなくて、つい耳を疑ってしまう
TH「え？」
Aちゃんは、ふっと鼻で笑った
「愛の力？馬鹿馬鹿しい。
結局、彼女は死んだじゃん。
このバカな彼氏がいくら泣いてたって、彼女はもう帰ってこないのに」
Aちゃんはそのまま無表情で話を続ける
「なんで彼女は死にたくなかったの？
なんで彼氏は泣いてたの？
なんで二人は最後にキスしたの？
愛だとか恋だとかそんなの作った世界だけ。
つまり物語の中だけなんだよ。
現実ではフィクションじゃん。
夢見たっていいけどさ
結局、愛なんてなくて傷つくんだけじゃん。」
TH「……愛がない？」
「違う？愛なんて存在しないじゃん」
そっか、Aちゃんは愛を知らないんだ
ホソギヒョンに前、教えてもらった気がする
だけどすぐに、Aちゃんの異変に気づいた
下を向いて肩を震わせてる
その姿が殺し合いの映像を見て笑ったときのAちゃんと重なった
だけどなんか違う
あのときとはなにかが違う
直感だったけど、そう感じた
もしかしてAちゃん
今度は本当に……
TH「……泣いてる？」
「うるさい……。
…………ほんとはね、全部知ってたんだ。
私たちだけ愛が貰えないんだって……
だけど信じたくなくてっ……！
自分が傷つかないように、、、
人を嫌って
愛を避けて
そうやって……逃げてただけなのっ、、、」
Aちゃんは立ち上がり本をビリビリに破いた
破かれた本のページが俺の前で宙を舞う
「なんでっ、、、
なんで、私は愛を知らないのっ……？
愛なんて知りたくないっ、、、、」
Aちゃんは悲しく言った
反対言葉
Aちゃんは愛を知りたいんだ
俺はAちゃんの頬に流れる涙をそっと拭った
もう大丈夫だよ、Aちゃん
TH「僕たち友達になろうよ」
そう、優しく呟いた
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ナウル(プロフ) - ﾋｮﾅさん» すみません。コメント、今、気づきました。貴重なご意見ありがとうございます。知識不足だったことをお詫びします。申し訳ありませんでした。 (2016年10月16日 23時) (
レス) id: 313daec011 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋｮﾅ(プロフ) - 本当にサイコパスなら『うざ い』という考えすらないと思います。常人には理解出来ない考えをするのがサイコパスなんですから。文句をつけたい訳ではないんです。感情のないサイコパスを題材にするのならもっと構想をしっかり練って良いものにして欲しいです。 (2016年8月15日 11時) (レス) id: 3df776763f (このIDを非表示/違反報告)
ナウル(プロフ) - ：クリオネさん» おいこら笑 誰かと思ったよ笑笑 (2016年8月3日 13時) (レス) id: 313daec011 (このIDを非表示/違反報告)
：クリオネ(プロフ) - まさか自分のリアちんが、、、なんて感激してるよナウルちゃん！んふふ占いツクばっかじゃなくて私に構え まありあちんのいいところ先にネタが読めるオケ (2016年8月3日 12時) (レス) id: 99fb469204 (このIDを非表示/違反報告)
ナウル(プロフ) - ちなこさん» コメント、本当にありがとうございます！！そう言ってもらえるとすごく励みになります！私もサイコパスには興味があって。笑 でも、よくよく考えて見ると怖くなっちゃったり？笑笑 ちなこさんの期待に答えられるようこれからも更新、頑張ります！ (2016年7月13日 23時) (レス) id: 313daec011 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナウル
| 作成日時：2016年6月26日 19時
