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今日は診察日
いかつい警備員がガラスの向こう側に立っている
グクの答えは外れて警備員は六人だった
「バイバイ、行ってくる」
JK「行ってらっしゃい、気を付けてね」
「うん」
鍵が何重もついた扉の前に立ち止まると向こう側にいる警備員が鍵を一つずつ解いていく
カチャリ、最後の鍵が解かれて重い扉がキーと音を立ててゆっくり開く
『行くぞ』
一番いかついムキムキ警備員に低い声でそう言われ一歩踏み出し部屋の外に出る
いや、まだ部屋の中だけど、、、
でも、ガラスのショーケースの部屋から出たのは何ヵ月ぶりだろ
そして、六人の警備員にぴったりと張り付かれながら一歩ずつ歩き出す
「ねぇ、そんな張り付かないでくんない？暑いんだけど」
そんなことを言っても誰一人として耳を傾けようとしない
私が皆を信じていないように、この人たちも私を信じていない
私は今まで何度、この人たちを裏切ったことか
この人たちは、私が憎くてしょうがないだろう
だけどごめんね、私もあなたたちのこと憎くて憎くてたまらないんだ
外の世界に住む人間は皆、憎い
幼いとき、そして今でさえ
どれだけ私が泣いたとしても
誰も気づかず世界はいつものように回ってる
どれだけ私がつらくても
どれだけ私が苦しんでも
誰も気にも止めなくて
昨日の笑顔で笑ってる
結局、私がどれだけ悲しいんでも皆はどうでもいいってこと
むしろ悲しんでいることに気づいてさえいない
悲しんでいても誰も助けてはくれない
だから、私は悲しむことをやめたんだ
そしたら、楽しさも喜びも全部わからなくなってしまった
今はそれでいい
別に何も求めていない
私の隣にグクがいてくれるならそれだけでいいから
「ねぇ、ほんとに離れてくれない？」
もう一度言ってもやはり、この人たちは動じない
「はぁ………………」
深くため息をつく
「めんどくさ」
ポツリとそう呟いたら警備員がさっきより少し離れた気がした
それもそのはず、これは私が暴れる前に必ず言う言葉
今すごくイライラしてたから察してくれて嬉しいよ
ほんとに暴れるとこだった
「大丈夫、もう逃げないから」
ほんとに逃げないよ？
ほんとに逃げないからね
・
・
今は
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ナウル(プロフ) - ﾋｮﾅさん» すみません。コメント、今、気づきました。貴重なご意見ありがとうございます。知識不足だったことをお詫びします。申し訳ありませんでした。 (2016年10月16日 23時) (
レス) id: 313daec011 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋｮﾅ(プロフ) - 本当にサイコパスなら『うざ い』という考えすらないと思います。常人には理解出来ない考えをするのがサイコパスなんですから。文句をつけたい訳ではないんです。感情のないサイコパスを題材にするのならもっと構想をしっかり練って良いものにして欲しいです。 (2016年8月15日 11時) (レス) id: 3df776763f (このIDを非表示/違反報告)
ナウル(プロフ) - ：クリオネさん» おいこら笑 誰かと思ったよ笑笑 (2016年8月3日 13時) (レス) id: 313daec011 (このIDを非表示/違反報告)
：クリオネ(プロフ) - まさか自分のリアちんが、、、なんて感激してるよナウルちゃん！んふふ占いツクばっかじゃなくて私に構え まありあちんのいいところ先にネタが読めるオケ (2016年8月3日 12時) (レス) id: 99fb469204 (このIDを非表示/違反報告)
ナウル(プロフ) - ちなこさん» コメント、本当にありがとうございます！！そう言ってもらえるとすごく励みになります！私もサイコパスには興味があって。笑 でも、よくよく考えて見ると怖くなっちゃったり？笑笑 ちなこさんの期待に答えられるようこれからも更新、頑張ります！ (2016年7月13日 23時) (レス) id: 313daec011 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナウル
| 作成日時：2016年6月26日 19時
