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他の生徒に比べて、私が学校に登校する時間は早い


自分の教室に入った時にクラスメイトがいることは少ない


部活に入ってる人は朝練があるし、帰宅部の人が早く来ることは少ない


そのため朝の教室は私だけの空間になる


大体は自分の席で眠ることが多い


今日も例外ではなく、寝ようと思って教室に足を踏み入れた


しかし、そこでいつもと違うことがあった




強い違和感




教室はいつもと同じな筈





………いや、違う




何かが違う


違和感の強い方へ目を向けてみると


『監視カメラ?』


窓の上に監視カメラが設置されていた


しかも企業とかが使う高いやつ
仕事をする時によく見るものだった



『なんで…?』


そしてもうひとつ


『この窓って強化ガラスじゃん』


光の反射の仕方が変だと思って触ってみると、思った通り、強化ガラスにすり替えられていた


しかも全ての窓が、だ


その他は特に変わったことがないと思う


これを踏まえて私の置かれている現状は


『危ないよなぁ』


今までの仕事の中でこれに似たような状態を見たことがある


監 禁だ


人体実験場では監視カメラ、外から観察するために強化ガラスを用いることがある


と、いうことは今から私は誰かに閉じ込められる危険性があるということだ


『どうなってんの?』


朝から疑問でいっぱいだ


『とりあえず外に出た方がいいよな』


ここに居たって事態は変わらないどころか悪化するだけだ


私は外に向いていた体を180度回転させ、教室から出ようとした、ちょうどその時だった


「おー、早いなA」


3年A組の担任である、柊一颯先生が入ってきた


『おはようございます』


「はよ」


彼は美術の教師として2年前にこの高校に来た


最初は、その端正な顔立ちで女子生徒に人気だったが、男子には舐められてばかりだった


殴られたりしていたのに、抵抗しようとしない


そのせいでだんだんと生徒が離れていき、今では女子生徒からでさえ舐められるようになってしまった


「Aは来てくれないと思ってたよ」


『なんでですか』


「なんとなく?」


適当に返事をしながら外へ出ようとするが、先生が退いてくれない


「どこ行くの?」


『屋上ですかね』


「ふぅん」


それでも尚、退いてくれない彼に、なにか不信感をおぼえた


雰囲気もどこか違う気がする


「ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど」


そう言いながら彼が微笑むが、その目の奥では笑っていなかった

5→←国家機密事項〈暗殺者UNKNOWN〉



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設定タグ:3年A組 , 菅田将暉 , 柊一颯
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7star(プロフ) - 初めまして!まだ更新数が少ないですが、凄く引き込まれるお話でハマってしまいました!1年くらい更新がストップされているみたいですが、もしお時間とお気持ちがありましたらぜひ続きを書いていただきたいです!楽しみに待ってます。 (2020年7月21日 10時) (レス) id: f3e580ba40 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木結衣(プロフ) - このお話ハマりました!更新楽しみにしてます! (2019年7月14日 22時) (レス) id: 27e27da5f6 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 紗夜さん» うおおおおおおおおお!!!ありがとうございます(;_;)まじありがとうございます(;_;) (2019年5月2日 21時) (レス) id: 2cfdc08f02 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 早速お気に入り登録を...(1コメ...?) (2019年5月2日 21時) (レス) id: e15e9e4897 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2019年5月2日 21時

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