不二 なんていやらしい 『微甘』 ページ8
不二周助は、完璧な人だ。
容姿端麗、文武両道
それでいて気取らない
誰もが認める王子様
もちろん私も
そして私は、その王子様に不覚にも
「惚れちゃった」
ハァと、机に肘をつき、ため息
周りは昼休みだからか、ザワザワとうるさい
この気持ちに気付いてやっと1週間
鏡を見てため息
不二を見て溜め息
また鏡を見てため息の繰り返しである
確かに、私は不二と親しい
それも、たまたま同じ委員会で
たまたま同じ仕事を任されたことが
全てのきっかけであるだけで…
「全然接点ないし…」
あーあ、と顔を机に突っ伏して腕を伸ばす
突然、学校の軽快な呼び出し音が鳴った
『3-2黒木 3-6不二 至急、資料室に集まってください』
副生徒会長の高めの声が耳に響く
呼び出された
「えー…」
せっかくの昼休みなのに…
最悪だ…
私は急ぎ足で資料室に向かった
・
・
・
「はーい、なんですかー」
ガラ、とドアを開ける
ふと、目をやると
そこにはすでに、愛しの王子様がいた
「やぁ」
仕事押し付けられちゃった
と、困ったように笑う不二に、キュンと胸をつつかれる
周りを見ると、副生徒会長はいない
困った、二人きりだ
あわあわしている私に不二が仕事内容を丁寧に教えてくれているけど、耳にはいるわけがない
「(距離が近いのよ!)」
私の心臓は、耳から音が出てしまいそうなほど高鳴っていた。
「Aさん?どうしたの」
「へっ?あっ!大丈夫、なんでもない」
あはは、と笑って誤魔化す私に、不二は本当に?と顔を除きこんで心配してくれる
ほんとほんと、と笑ってみせると、
そっかと微笑んで、自分の作業に戻った
不二の綺麗な微笑みを目に焼き付け、私も作業に移った。
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続き→←跡部 結婚、してくれますか? 『微切甘』執事シリーズ
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yuki(プロフ) - 分かりました!お願いします! (2014年3月5日 13時) (レス) id: 3d68aaf801 (このIDを非表示/違反報告)
捨て猫(プロフ) - yukiさん» 本当に申し訳ないのですが、現在激甘は取り扱っておりませんので、書かせていただくとしたら、甘になってしまいます!よろしいでしょうか?? (2014年3月4日 21時) (レス) id: f907f3682a (このIDを非表示/違反報告)
捨て猫(プロフ) - yukiさん» 度々すみません!リクエスト、かしこまりました!それと、作者は現在受験生ですので、すこし遅れてしまいます……ご了承くださいませ! (2014年3月4日 21時) (レス) id: f907f3682a (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - リクエストお願いします^^ 木手永四郎で激甘お願いします^^ (2014年3月4日 10時) (レス) id: 3d68aaf801 (このIDを非表示/違反報告)
捨て猫(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます。よろしければどの作品の、どのキャラクターのことなのかを教えていただけるとありがたいです。 (2014年2月22日 16時) (レス) id: f907f3682a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャム猫 | 作成日時:2013年7月23日 16時