珈琲と眼薬と戀【テニプリ短編集】

手塚 好きよ『ほのぼの』 執事シリーズ ページ4

朝のお話
貴→→手塚
----------------おk?

朝、ノックの音が部屋に転がった音で、目がさめる

入ってくるのは、執事の手塚国光さん
年齢はシークレットらしい
顔だけ見ると、少し大人っぽいよう

「おはようございます。」
極めてシンプルな挨拶、クールな彼らしい

「おはよう……手塚さん」
眠たい目を、手でこする
朝日が眩しい
小さなあくびを両手で隠して、布団から出た

手塚さんは、慣れた手つきで紅茶をいれる

「今朝は、アールグレイになります。」

アールグレイ
ベルガモットで、柑橘系の香りをつけた紅茶

ありがとうと言いティーカップを受け取る

手にとるとジンワリと暖かさが伝わり、ふわふわとした綿毛のような気分になる。


飲みながら、執事の手塚は、わたしの髪をとかしてくれる
とても、優しく優しく、壊れものを扱うように……。
わたしは、その時間が好きで、幸せで

「ねぇ、手塚」
ふと、呼びかける

「はい、なんでございましょう。」
ぴしりとした声が帰ってくる

「髪を…結って欲しいの」
すっと、言ってみた。
手塚の手が止まったのをみると、驚いているよう
目を丸くして、一点を見てる手塚が、顔を見なくても想像がつく

「かしこましました。」
そう言うと、慣れた手つきで髪を結っていく

わたしの無茶なお願いにも応えてくれる。
手塚はなんて優しい人なのだろう

あぁ…



【好きよ】


ー貴方のこと好きなのよー

心の中でつぶやいた
とても、優しい朝だなぁと思った。

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