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ひょこりと居間を覗く。炎司さんの声が聞こえたのは幻聴ではなかったと確認。
炎司さんの大きな声に驚いて、飛び跳ねて起きたのだ。そうしたら隣に焦凍は居なくて、カーテンを開けた時に走っていくのが見えたから、朝のランニングだろう。
打って変わって静かになった居間に入り、｢おはようございます｣と挨拶をした。
｢ごめんねAちゃん、起きちゃった？朝ご飯食べる？｣
｢うん、お願いします｣
｢いいのよ｣
お姉さんは困った様に笑って、台所へ行った。
居間には炎司さんと私、二人だけ。滅多にない光景だ。……というのも、焦凍が頑なに会わせようとしないから、会えないだけなのだけれど。
どこに座るか少し悩んで、炎司さんの正面に座った。
｢体育祭あるってほんとですか｣
｢……聞いてたのか｣
｢ううん、聞こえてただけです。その辺はまだ寝てましたけど｣
｢そうか。何でもいいが、お前も焦凍に何とか言ってやれ｣
焦凍に話しかける時とは違い、静かで落ち着いた声。でもそれは
お姉さんが朝食を机に並べてくれたので、箸を取って｢いただきます｣と手を合わせた。お姉さんは今日も仕事だからと、そっと居間を出ていった。
｢まあ、もったいないとは思うけど、焦凍が炎を使いたがらない理由、私は知らないから｣
｢…………｣
炎司さん、そこ黙るんですね。……なんては流石に言えない。
｢体育祭、私も頑張れば、……お母さん、見てくれますかね｣
｢……さぁな。
癒嶋はお母さんの旧姓。私のお母さんは炎司さんと同級生だったらしい。
炎司さんから聞いた話では、お父さんが借金を残して家を出て行き、代わりにお母さんが払うことになっていたらしいのだ。そんな時私は焦凍と出会い、炎司さんが私を引き取る代わりに借金を全て払ってくれたらしい。
焦凍は炎司さんが私を金で買ったんだと言って嫌悪していたが……まあ色々あるのだ。
炎司さんは確かに焦凍には厳しいけど、私にはそうでもないというか、所詮よその子って感じだ。悪い人ではないけど。私なんて一度も稽古をつけてくれたことなんてないし、焦凍が一番大事なのだろう。親子だからそんなものなのかもしれないけど、私にはよく分からない。
｢でも、テレビとかに映ったら、お母さん、見てくれるかも｣
｢……母親のもとに帰りたいと思うのか？｣
予想外の質問に、目をぱちくりさせた。
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二 - イラスト上手すぎる、、。 (2021年5月5日 7時) (
レス) id: f6d5c08391 (このIDを非表示/違反報告)
こたつゆず(プロフ) - 絵上手すぎです!!尊敬します!!私下手くそすぎてやばいので教えて貰いたいくらいです!! 師匠と呼んでいいですか? (2018年10月7日 20時) (レス) id: 3780c963fa (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 花さん» お褒めの言葉ありがとうございます……！嬉しいです(*´ω｀*)トプ画も一応考えていたんですけど、あっという間に続編に……イラスト更新と本編の更新は別々になりそうです。トプ画の件も考えておきます、貴重なご意見ありがとうございます！ (2018年4月30日 0時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 絵、上手ですね！こういう感じの絵って大好きです！タイトル(?)の所に画像載せれるんですけど、描かないんですか？私はいいと思いますけど…時間があるときに考えて頂ければ幸いです！どうかご検討お願いします。長文失礼しました！((更新頑張って！ (2018年4月28日 22時) (レス) id: 3fabea4b64 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 鈴木美妃さん» コメントありがとうございます。申し訳ございませんが、現在夢絵のリクエストは受け付けておりません。もう少し描き慣れて、時間が余っていましたらご連絡しますm(_ _)m (2018年4月18日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年4月7日 17時
