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Aの髪を丁寧に拭いてやり、ようやく乾いた。
音に敏感なため、ドライヤーを使うと怖がる上に耳が痛くなるらしい。確かに手間はかかるが、その手間こそ愛おしく思えた。
｢A、寝るぞ｣
｢えー、もうちょっと遊ばない？｣
｢駄目だ、明日の朝起きられなくなるだろ｣
｢うー……｣
残念がるAを自分の布団に入れ、腕の中に閉じ込める。夜中に目が冴えてしまい、勝手に部屋から出ていき敷地内をうろつく可能性があるからだ。
一度過去にそのようなことがあり、夜中に外から帰って来たクソ親父に確保されていた。その時はたまたま機嫌が良かったのか程よく酔っていたのか、｢ちゃんと面倒をみろ焦凍オオォ！｣としか言われなかった。が、腹立つことに変わりなかったので、Aを取り返して、部屋から出ていかないようにこうやって抱きしめて寝ることにしたのだ。
それ以来アイツに捕まることはなかったが、少し気を緩ませ一人で先に寝てしまえば、朝起きて部屋にいないなんてことも時折あった。心臓に悪いからやめてほしい。
｢おやすみ、A｣
｢……おやすみなさい、しょーと｣
腕の中の小さなAの髪にそっとキスして、目を閉じた。
.
＊
ぱちりと目を開けた。まだ部屋は真っ暗だ。おそらく夜中だろう。
腕の中のAが居ない。が、布団の中や外に服が散乱している。
手探り足探りでAを探す。足元にもふもふの毛皮。また猫になって眠っていたらしい。着ていた服が散らかっている時点でそういうことだろうとは思った。
上半身を起こし、猫になったAを抱き上げた。いつもの姿の時よりも体温が高く温かい。Aを胸元に置き、もう一度目を閉じた。
(猫の毛、ふわふわだ……)
目を閉じたまま撫でくり回していると、チリンと鈴の音がした。
人から猫へ、猫から人へ姿を変えても、首輪だけは外れない。人から猫になった時は、着ている服がその場に落ちてしまう。だから布団の内外を探せばAの着ていた服……だけでなく、下着やブラも落ちてあるはずだ。
学校では使えねえな……と改めて実感した。
朝起きたら大変だろうな。いやでも、着替えはそんなに変わらないか。なんて平和なことを考えているうちに、また眠くなってきた。
.
朝目が覚めて、裸のAが俺の腕に抱き着いて寝ていたのは言うまでもない。
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二 - イラスト上手すぎる、、。 (2021年5月5日 7時) (
レス) id: f6d5c08391 (このIDを非表示/違反報告)
こたつゆず(プロフ) - 絵上手すぎです!!尊敬します!!私下手くそすぎてやばいので教えて貰いたいくらいです!! 師匠と呼んでいいですか? (2018年10月7日 20時) (レス) id: 3780c963fa (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 花さん» お褒めの言葉ありがとうございます……！嬉しいです(*´ω｀*)トプ画も一応考えていたんですけど、あっという間に続編に……イラスト更新と本編の更新は別々になりそうです。トプ画の件も考えておきます、貴重なご意見ありがとうございます！ (2018年4月30日 0時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 絵、上手ですね！こういう感じの絵って大好きです！タイトル(?)の所に画像載せれるんですけど、描かないんですか？私はいいと思いますけど…時間があるときに考えて頂ければ幸いです！どうかご検討お願いします。長文失礼しました！((更新頑張って！ (2018年4月28日 22時) (レス) id: 3fabea4b64 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 鈴木美妃さん» コメントありがとうございます。申し訳ございませんが、現在夢絵のリクエストは受け付けておりません。もう少し描き慣れて、時間が余っていましたらご連絡しますm(_ _)m (2018年4月18日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年4月7日 17時
