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｢大人しく横になってろ｣
家に着き、すぐにAを寝かせる。自分の部屋まで連れていこうと思ったが、居間の方が近い。
座布団を枕にして、ぐったりと寝転がった彼女を横目に台所に向かう。マグカップに牛乳をいれ、レンジで温める。その間にタオルを水で濡らして絞る。
温まった牛乳に少しだけ砂糖を混ぜ、ホットミルクをAに差し出した。
｢誰に使ったか、教えてくれねえのか｣
｢…………｣
無言を貫くつもりなのか、俺の問いかけには応じずに起き上がり、ホットミルクをちまちまと飲む。猫舌可愛い……けど、今はそんなことを言っている場合ではない。
｢言いたくねえなら、もういい｣
拗ねたような言い方に、Aは慌ててマグカップを机に置き後ろに着いてくる。おれが座布団に座り込んだ絶妙なタイミングで、膝に頭を置いてきた。俗に言う膝枕というやつだ。
……こういう時に限って甘えてくるなんて卑怯だ。もう当分立ち上がれない。仕方なくそのまま彼女の額にタオルを乗せた。
姉さんに見られたらまた何か言われそうだ。｢仲良し｣の一言で片付けてくれるならいいけど。
なんて考えていると、早速玄関が開く音がした。足音はこちらに向かっている。
｢……あ、｣
｢お｣
Aが小さく口を開けた。
思考が停止し、Aを撫でていた手も止まる。
何故ならリビングに入ってきたのは姉さんではなく、
｢炎司さん、おかえりなさい｣
……親父だったからだ。
Aは特に態度を変えることもなく、膝から退くこともしない。対して俺はあまりの動揺に睨むことも暴言を吐くことも出来ず、ただ呆然と親父を見ていた。
おい、やばいだろ。自分の部屋ならまだしも此処は居間。何でAは膝から退かないんだ。やばいだろ流石に。変な汗出てきた。めっちゃ見られてるぞ。アイツが珍しく立ち尽くしてる。
(……どうすんだこの状況。居間で氷出すわけにもいかねえし、黙って自分の部屋に移動した方が)
｢炎司さん、今日ね、凄かったんだよしょーと。ペア対抗の訓練、圧勝だったのです｣
(要らねえこと言うなA……！)
なるべく会わせないようにしてたのに、何でこんなことになった。アイツの顔なんざ見たくねえ。Aは何であんな奴と普通に会話するんだよ。
｢……フン、当たり前だ。お前もそんな所で寝てないで、少しは鍛えたらどうだ｣
｢うーん、善処しますね｣
親父は俺には何も言わず、居間から出ていった。
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二 - イラスト上手すぎる、、。 (2021年5月5日 7時) (
レス) id: f6d5c08391 (このIDを非表示/違反報告)
こたつゆず(プロフ) - 絵上手すぎです!!尊敬します!!私下手くそすぎてやばいので教えて貰いたいくらいです!! 師匠と呼んでいいですか? (2018年10月7日 20時) (レス) id: 3780c963fa (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 花さん» お褒めの言葉ありがとうございます……！嬉しいです(*´ω｀*)トプ画も一応考えていたんですけど、あっという間に続編に……イラスト更新と本編の更新は別々になりそうです。トプ画の件も考えておきます、貴重なご意見ありがとうございます！ (2018年4月30日 0時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 絵、上手ですね！こういう感じの絵って大好きです！タイトル(?)の所に画像載せれるんですけど、描かないんですか？私はいいと思いますけど…時間があるときに考えて頂ければ幸いです！どうかご検討お願いします。長文失礼しました！((更新頑張って！ (2018年4月28日 22時) (レス) id: 3fabea4b64 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 鈴木美妃さん» コメントありがとうございます。申し訳ございませんが、現在夢絵のリクエストは受け付けておりません。もう少し描き慣れて、時間が余っていましたらご連絡しますm(_ _)m (2018年4月18日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年4月7日 17時
