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｢勝手に行くなって言っただろA、結構探した｣
｢ごめんなさい、しょーと｣
｢見つかったから別にいい｣
ふわりと頭に生えた猫の耳を撫でられた。さっきの怖い人とは違う優しい触れ方に安心して、機嫌もよくなった。
今度ははぐれないように、と焦凍に手を繋がれる。恥ずかしいとか、そういう感情はあまりない。親が子の手を引くように、主人がペットのリードを引くのと同じだ。それに焦凍は、あまり人の目を気にしない。チラチラと知らない人に見られていることにも気付いていないようだ。
｢さっき話してた奴、知り合いか？｣
｢うぅん、知らない。でも多分、同じ組の人｣
｢そうか。仲良くなれそうか？｣
｢分かんないけど、あの人ちょっと怖い｣
｢別に無理してまで関わらなくていいだろ｣
｢……うん、そうだね｣
焦凍は気付いていない。私が他の人と仲良くしたら、すごく不機嫌そうな顔をすること。だから小学校も中学校も、わざわざ全部同じ組にしてもらって、友達もほとんど作らず焦凍の隣に居た。
焦凍は私のことを所有物だと思っている。所有権は自分にある、と思っているのだろう。
私は彼に捨てられたら、お金も寝床も親もないので普通に考えて生きていけない。だから彼の言いなりのまま動いている。私は今のままで充分幸せで不自由もないから、出来ればずっとこのままがいい。
焦凍に手を引かれて歩くだけだから、道を覚えるのにも時間がかかる。日常になる頃には覚えているはずだから問題ない。
大きな扉の前に着いた。私の目線ではAの横線くらいしか見えないが、おそらくこの教室が｢1-A｣なのだろう。
焦凍の後ろを着いて歩き教室の中に入った。
｢あ"ぁ！？さっきの……！！｣
｢あぁ、少し前にAに絡んでた奴か｣
｢絡んできたのはそっちの猫女の方だろうがクソが！！つーかてめぇ何だよ、付き合ってんなら猫女迷子にさせんなクソ！｣
｢そうなのか？あと、付き合ってるとかじゃねえ｣
｢……は？んなら何だよてめぇは｣
焦凍と怖い人が言い合っていると、ぽつぽつ教室に人が入ってきた。言い合いはもういいのか、焦凍が｢Aはこの席だ｣と案内してくれた。焦凍は私の席にリュックサックを置いて、一つ前の席に座る。荷物を出しているから、焦凍は私の前の席らしい。私の席の左右には机がない。……どうやらこの組は奇数らしい。
今朝の怖い人が、こっちを見た気がした。
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二 - イラスト上手すぎる、、。 (2021年5月5日 7時) (
レス) id: f6d5c08391 (このIDを非表示/違反報告)
こたつゆず(プロフ) - 絵上手すぎです!!尊敬します!!私下手くそすぎてやばいので教えて貰いたいくらいです!! 師匠と呼んでいいですか? (2018年10月7日 20時) (レス) id: 3780c963fa (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 花さん» お褒めの言葉ありがとうございます……！嬉しいです(*´ω｀*)トプ画も一応考えていたんですけど、あっという間に続編に……イラスト更新と本編の更新は別々になりそうです。トプ画の件も考えておきます、貴重なご意見ありがとうございます！ (2018年4月30日 0時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 絵、上手ですね！こういう感じの絵って大好きです！タイトル(?)の所に画像載せれるんですけど、描かないんですか？私はいいと思いますけど…時間があるときに考えて頂ければ幸いです！どうかご検討お願いします。長文失礼しました！((更新頑張って！ (2018年4月28日 22時) (レス) id: 3fabea4b64 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 鈴木美妃さん» コメントありがとうございます。申し訳ございませんが、現在夢絵のリクエストは受け付けておりません。もう少し描き慣れて、時間が余っていましたらご連絡しますm(_ _)m (2018年4月18日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年4月7日 17時
