10-5▽ ページ24
｢よし、ゴールだ！いやー、まさかAちゃんと手ぇ繋いでゴール出来るなんてちょっと嬉しいな！って思って……Aちゃん？あ、あれ……？大丈夫、か？｣
｢……ご、ごめ、たすかった…ぁ、ありがと…………｣
｢どっか怪我してんのか！？保健室……！｣
ゴールしてすぐにふらつき転けかけた私を、切島くんが支えてくれた。心配そうな彼の声が聞こえる。……耳鳴りと目眩が酷い。
自分の順位も確認せずに、ゴール地点から少し離れた所に座り込んだ。切島くんも隣に来てくれたが、どうしたらいいのか分からずといった感じだ。
｢ご、ごめんね……少し休めば大丈夫だから｣
｢ほ、ほんとか？俺、轟呼んでこようか？｣
｢ん……大丈夫。さっきのステージ、地雷だったでしょ？私、あの音駄目だぁ……あはは、切島くんが引っ張ってくれなかったら、やばかったよ。本当にありがとう｣
｢あ、音！確か大きい音、苦手だったよな……イヤーマフ？って言うんだっけ、それしててもすげぇ聞こえるんだな、大変だ｣
そうなんだよね、なんて少し笑ってみせた。正直笑い事にもならないレベルだが、こればかりはどうしようもない。
切島くんと一対一で話したのは初めてだけど、優しいな。それに意外と話しやすいし、いい子だ。助けてくれたのが切島くんで良かった。
｢お、轟こっち来てんな……お邪魔になりそうだし、そろそろアイツらんとこ行くわ！お大事にな、Aちゃん｣
｢あっ……ありがと！きりしまくん！｣
切島くんに手を振ったら、彼は少しきょとんとしたが、すぐに笑顔になって手を振り返してくれた。一気に仲良くなれた気がする。
｢大丈夫かA、体調良くねぇだろ今。顔色悪いぞ｣
｢しょーと……大丈夫だよ、まだいける！それより、何位だった？｣
｢……2位だ。Aは10位らしいぞ、すげぇな｣
いや、焦凍の方が凄いじゃん。……10位って、焦凍に比べたら全然凄くなんてない。しかも、切島くんに助けて貰っての10位だ。
何故かすごくもやもやする。さっきまで切島くんと話してた時は、そんなことなかったのに。
……もしかして、悔しいって思ってる？焦凍のこと羨ましいって、妬んでる？
何それ、私、そんなこと思ったり……しないと思ってたんだけど、なぁ。
｢A？どこか痛いのか？｣
｢……何でもないもん。デクくんの大爆発のせいで、ちょっと頭が痛いだけ｣
やだ、なんか……焦凍に顔、見られたくない。何故だか、今は一緒に居たくない。
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愛犬は天使です。 - 影猫さん» そうですか...............迷惑なこと言ってすいませんでした。これからも応援してます。 (2018年6月17日 16時) (
レス) id: cf71c5c6e6 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - くるり、さん» ご指摘ありがとうございます、完全に二人称視点で書いてました……！右から炎出たら大変なことになりますね。。すごい恥ずかしい間違いしてました、ご指摘感謝ですm(_ _)m (2018年6月16日 20時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
くるり、(プロフ) - 最近の展開にハラハラしながら読ませてもらってます(笑)それでですね、たぶん12-3でエンデヴァーのセリフは｢右を使え｣ではなく｢左を使え｣だと思います。轟くんの炎は左から出るので(･_･) (2018年6月16日 17時) (レス) id: 9048a89fa8 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 愛犬は天使です。さん» コメントありがとうございます。そのように言って頂けてとても嬉しいのですが、数年前の作品で、私自身完全にジャンル移動しているので、難しいです……。本当に申し訳ございません。 (2018年6月12日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
愛犬は天使です。 - すみません、あの、飼育部屋の更新してくれませんか？あの話大好きで、更新ずっと待ってるんです。お願いします！(土下座) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 3074c316a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年5月5日 17時
