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｢体調悪いんじゃなかったのかよ、猫女｣
放課後。
相変わらず不機嫌そうな顔で、勝己はそう言った。ランニングしやすい、ラフな格好に着替えた私をじっとりと見てくる。
焦凍は先に家に帰ったが、また後で迎えに来てくれるらしい。それを勝己に言ってしまえば、きっとまた怒るのだろうけど。勝己との特訓を許可する代わりに、必ず迎えに行くと言われたのだ。自分に害がある訳でもないし、むしろ焦凍が迎えに来てくれる方が安心するし、私はその条件をすんなり受け入れた。
｢ちょっとくらい大丈夫だって。それにね、しょーとにも特訓の許可もらったから！｣
｢はぁ？なんで許可なんか要るんだよ、ふざけんな死ね｣
｢えっ……私、死ぬのはちょっと｣
｢てめェは黙ってろ猫女！オラ、行くぞ！｣
先に走り出した勝己の後ろを慌てて追い掛ける。短距離走は得意だが、勝己に指摘された通り体力不足で長距離走が苦手だ。あまり飛ばさないようにしないと、後がもたない。
勝己ならもっと速く走ると思っていたが、どうやら私に合わせてくれているらしい。私は結構頑張って走っているのに、勝己は涼しげな顔で余裕そうだ。
(ランニング、意外ときつい……)
少し走っては休憩して、また走っては休憩する。そんなやり方で入学試験には合格したけれど、これからのことを考えるなら体力づくりは必要不可欠だ。
焦凍とランニングをした時は確か……あぁ、焦凍も私のペースに合わせてくれた。しかしそれは勝己とは違い、私が楽に走れる程度の速度だった。途中からジョギングになっていたような気もする。
｢猫女、ペース上げるから着いてこい｣
｢え！？無理だよ、っは、もうしんどい……って待って！置いてかないで……！｣
｢ピーピー言ってないではよ来いやクソ猫！｣
此処で置いていかれては迷子になってしまう。それだけは絶対に嫌なので、仕方なくペースを上げて勝己を追い掛けた。
そういえば今走っているコースは勝己が普段走っているものだろうか。それにしては階段や坂道などは少ないし、車通りの多い道路からそこそこ離れた小路ばかりだ。これなら耳も痛くならなさそうで良かった。
……良かった、ということは、わざわざそういうコースを選んで走ってくれているのかもしれない。
｢…………｣
｢……何見てんだよ、｣
意外と優しいね、なんて言おうと思ったが、息を吐いて吸ってと繰り返すのに忙しくて、声にならなかった。
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愛犬は天使です。 - 影猫さん» そうですか...............迷惑なこと言ってすいませんでした。これからも応援してます。 (2018年6月17日 16時) (
レス) id: cf71c5c6e6 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - くるり、さん» ご指摘ありがとうございます、完全に二人称視点で書いてました……！右から炎出たら大変なことになりますね。。すごい恥ずかしい間違いしてました、ご指摘感謝ですm(_ _)m (2018年6月16日 20時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
くるり、(プロフ) - 最近の展開にハラハラしながら読ませてもらってます(笑)それでですね、たぶん12-3でエンデヴァーのセリフは｢右を使え｣ではなく｢左を使え｣だと思います。轟くんの炎は左から出るので(･_･) (2018年6月16日 17時) (レス) id: 9048a89fa8 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 愛犬は天使です。さん» コメントありがとうございます。そのように言って頂けてとても嬉しいのですが、数年前の作品で、私自身完全にジャンル移動しているので、難しいです……。本当に申し訳ございません。 (2018年6月12日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
愛犬は天使です。 - すみません、あの、飼育部屋の更新してくれませんか？あの話大好きで、更新ずっと待ってるんです。お願いします！(土下座) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 3074c316a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年5月5日 17時
