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｢訳あって一緒に住んでる。……Aは極度の方向音痴なんだ。一人で家まで帰って来れるとは思えねぇ｣
｢そ、そうだったんだ……も、もしかしたら、誰かと一緒に居るのかもしれないよ？｣
｢……あ｣
麗日が何か思い出したのか、口を手で押さえた。
そして、恐る恐るその手を話して発声する。
｢ば、爆豪くんの……後ろを、追いかけてたような……？｣
｢かっちゃん！？｣
｢なるほど！爆豪くんか……猫宮くん、大丈夫だろうか｣
｢……またアイツか｣
ぼそり、自分でも驚く程に低く冷たい声が漏れた。一瞬にして目付きが変わったのが、自分でも分かる。
昨日あんなことを言っていたのは、今日のことだったのか？Aをわざわざ連れ出して何をするつもりだ？……ますます放っておけねぇな。
｢か、かっちゃんと一緒に居るとして、二人が何処に居るか分からないし、猫宮さんからの連絡を待った方がいいよ、轟くん……｣
｢あぁ、そうだな。夜になっても帰って来なかったら、探しに行くことにする｣
緑谷は俺の返事を聞いて、何故かほっとしていた。もしかしたら今から探し回って、爆豪に殴り込むとでも思ったのだろうか。流石にそこまですると問題になる。
……Aが帰って来たら、ちゃんと躾ねぇとな。少し甘やかし過ぎたのかもしれない。
一度思い知らせてやろう。他の男に着いていくような悪い猫にはお仕置きが必要だ。さて、何をしてやろうか。
｢轟くん……？｣
｢何でもねぇ。俺こっちだ、また明日な｣
｢？う、うん、またね轟くん！｣
緑谷達から離れ、一人で歩く。
その足取りは、先程よりも酷く軽い。
(どこまでなら無理矢理でもやっていい？まあAが抵抗しないなら、無理矢理とは呼ばねぇけど)
抵抗しないなら合意と同じだ。嫌がらないなら、それは受け入れていることになる。
それならアレもしたいしコレもしたい。Aを鳴かせたい。組み敷かれ俺の下で鳴くAは、それはそれはもう何処かに閉じ込めてしまいたくなる程可愛いのだ。あんな姿は、他の奴にはとても見せられない。
そうと決まれば、帰り道で店に寄ろう。一般的に売られている物だから、入手するのは容易い。
長い時間共に過ごしてきたのだ。Aの個性の性質くらいは把握済みだ。
渦巻く嫉妬心を抑えながら、歩くスピードを速めた。
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愛犬は天使です。 - 影猫さん» そうですか...............迷惑なこと言ってすいませんでした。これからも応援してます。 (2018年6月17日 16時) (
レス) id: cf71c5c6e6 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - くるり、さん» ご指摘ありがとうございます、完全に二人称視点で書いてました……！右から炎出たら大変なことになりますね。。すごい恥ずかしい間違いしてました、ご指摘感謝ですm(_ _)m (2018年6月16日 20時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
くるり、(プロフ) - 最近の展開にハラハラしながら読ませてもらってます(笑)それでですね、たぶん12-3でエンデヴァーのセリフは｢右を使え｣ではなく｢左を使え｣だと思います。轟くんの炎は左から出るので(･_･) (2018年6月16日 17時) (レス) id: 9048a89fa8 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 愛犬は天使です。さん» コメントありがとうございます。そのように言って頂けてとても嬉しいのですが、数年前の作品で、私自身完全にジャンル移動しているので、難しいです……。本当に申し訳ございません。 (2018年6月12日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
愛犬は天使です。 - すみません、あの、飼育部屋の更新してくれませんか？あの話大好きで、更新ずっと待ってるんです。お願いします！(土下座) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 3074c316a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年5月5日 17時
