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うーん、といつもの調子で考える素振りを見せたが、Aの不安そうな、困ったような顔は動かなかった。
もしかして正式に同棲出来ないのか、また隠れて暮らさなければならないのかなんて思わせたくないし、そう不安にさせたくない。
Aのために、大して良くはない頭で懸命に案を考えた。
(仮に花屋の住所を書いたとしてどうなる？おれ達は、何が困るからそれを書きたくない？)
まずAと一時的ではあると思うが気まずい雰囲気になる。それに国側から何か郵便物を送られても、受け取る人が居ない。
私用で暗殺しただけで、国からの依頼で殺ったわけじゃないから、それも考慮しなければならない。
書記長には事後報告したが、総統命令だったわけでもないし、暗殺したのがいくら悪人でもあまり公には出来ないだろう。
自問自答し、やはり花屋の住所を使うのはデメリットが大きいと判断した。
となると、別の住所が必要になるわけだが……。
｢んー……｣
｢あ、あのさ。ゾムが良かったら、なんだけどね……前まで住んでた隠れ家の住所、書いちゃ駄目かな……？｣
｢！！なるほど……！流石A、ナイスアイデアやな！｣
隠れ家の住所を使うなんて、全く頭に浮かばなかった。確かにあの家なら大丈夫だろう(おれの名義で借りてた家だし、今度こっそり購入しておこう)。
もやもやした気分は一気に晴れて、弾んだ気持ちでボールペンを手に持った。
すらすらと住所や自分の名前を記入し、あとは判子を押すだけだ。
あ、Aの字丸くて可愛いな……。
｢はい、Aの印鑑｣
｢え。なんでゾムが持ってるの……？私あの日から一度も花屋には行ってないんだけど……ゾムは行ったの？｣
｢ちょっと引き出しの中から拝借しただけやって！あんま気にせんといてやぁ｣
｢別に良いよ。そっか、印鑑はちゃんと持ってこないとだもんね……ありがとうゾム｣
何故お礼を言われたのかいまいち分からなかったが、怒られたり嫌がられたりしたわけでもなかったので軽く流した。
Aはにこりと笑って印鑑を受け取り、ぽんと書類に判子を押した。乾かそうとしているのか、手でぱたぱたと扇いでいるのが可愛くてじっと見守る。
｢はい、ゾム｣
書類を両手で渡され、それを受け取った。
Aの判子は綺麗に押されてあり、あとはおれが押すだけで書類は完成する。
Aは｢これからもよろしくね｣なんて照れたように笑っていた。
……二人で書類を作るのも悪くない。
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影猫(プロフ) - トウマさん» ありがとうございます！私もヤンデレ好きです(笑)今度ガチもんのヤンデレも書いてみたいです。更新頑張ります……！ (2018年3月8日 3時) (
レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
トウマ(プロフ) - 影猫さんのゾさんがめちゃくちゃ好きです…ヤンデレが大好物なので（）更新頑張ってください！ (2018年3月7日 22時) (レス) id: a615484a47 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるそーす(プロフ) - 影猫さん» 了解ですっ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 7e83d7a6cd (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - きゃらめるそーすさん» コメントありがとうございます。ついったでフォロー申請送って頂いた方でしょうか？誤操作で蹴ってしまったので、申し訳ございませんがもう一度送って頂けないでしょうかm(_ _)m (2018年2月23日 13時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるそーす(プロフ) - 影猫様のゾム氏がかっこよすぎて禿げそうになるぐらい悶えてますwこれからも頑張ってくださいっ！応援してますっ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 7e83d7a6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年1月8日 18時
