92＊お預け狼？ ページ2
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｢じゃあ、イイコにしといてなA。トントンに色々教えてもらいなよ｣
｢うん、わかった……｣
訓練に行く前、見るからにテンションの低いAをトン氏に預けた。
Aはむすっとした表情のまま、きょろきょろと辺りを見る。
書記長として仕事をこなすトントンの部屋は、綺麗ではあるものの書類やファイルが机に置かれたままだった。
バタバタと走れば書類を落としてしまいそうだ。
Aにリードを付けなくて大丈夫か？
｢……また後で、な｣
｢…！うん、！｣
｢ふふ、イイコやな。……んじゃ、頼むわトン氏｣
｢了解。訓練終わったら迎えに来てな｣
部屋を出る前に頭を撫でてやると、ぱっと明るい表情になった。分かりやすい。
尻尾をパタパタと振りながら廊下まで送ってくれた。
トントンの面倒見が良すぎるのか、Aが幼過ぎるのか、まるで保育園にでも子供を預けたような気分だった。
少し後ろを振り返って、Aとトントンが部屋に入っていくのを見た。
訓練なのは仕方ないし、その間Aを預かってもらえるのはありがたい。
けれどもトントンとて男だ。自分以外の雄と二人きりというのはやはり気にかかる。
こんな時こそおれが二人居れば良かったのにな、なんて馬鹿なことを考えた。
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｢おぉ……｣
訓練場に着くと、数の多さに驚いた。
国を守る兵士の数としては普通なのだろうが、人混みには慣れない。
まだ15分前なのに、さすが軍人か。
｢あ、ゾム！｣
｢シャオロンか｣
見覚えのある服装の男がこちらに駆け寄ってきた。
手には何故かシャベルを持っている。
シャオロンは少し笑いながら言った。
｢良かったらペア組んでくれない？今日約束してなくてさー｣
｢別にええよ｣
｢さんきゅ！｣
シャオロンは良かった、と安心したように隣に立った。
ペアでの訓練もあるみたいだけど……一体何をするのか。
ここに来てからはあまり体を動かせていなかったから、かなり久しぶりな気がする。
｢今からどんな感じでやるん？｣
｢午前中は基礎訓練とペア訓練、午後は夕方まで部隊別で訓練って感じかな。そうか、ゾムは訓練初めてなんやっけ｣
｢まあ……なんか強制されるとしたくないっていうか、面倒になってきたけど｣
｢それはわかる｣
時間が来るまでシャオロンと話していた間も、Aのことで頭がいっぱいだった。
昨日のアレは一応告白した、……ってことになるんだよな。
……伝わっているのかは別として。
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りこち(プロフ) - \( 'ω')/ｴﾝﾀﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｲﾔｧｧｧｧｧｧｧｧ (2021年3月16日 13時) (
レス) id: 7094782543 (このIDを非表示/違反報告)
ひとほ(プロフ) - おわたああああああああぁぁぁ！ありがとうございました!!!!!!!!!これからもよろしくお願いします！（これからも見るので） (2021年3月6日 9時) (レス) id: 542167216b (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - ただひたすらにときめきました！ああああああ2人が可愛すぎるううう (2020年8月25日 1時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきい - んううああああああ！嬉しみいいい！！！！ (2017年11月5日 15時) (レス) id: f1013ba797 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 留さん» コメントありがとうございます。そのように言って頂けてとても嬉しいです…！他作品、次回作でもぜひよろしくお願いします。ご愛読ありがとうございました！ (2017年11月4日 13時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2017年8月27日 0時
