。＊ ° 冬 限 定 カ レ シ ° ＊ 。【国見英】

A winter time＊３２ ページ33

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A「…！美味しい！」


国見「だろ？ 結構気に入ってんの」





お昼は国見くんオススメのお店。


気に入ってるものを教えてくれるのって、何だか特別になった気分だ。




まぁ、ちょっとした思い込みなんだけど。






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国見「……？ 電話、Aじゃない？」


A「え…？ あ、ホントだ。……お兄ちゃんから」


国見「お兄さんって、前に言ってた？」


A「…うん」





……なんで、だろ。


すごく心臓がバクバクと鳴っている。





お兄ちゃんから電話なんて、あんまりかけてくれないし。


しかもメールで今日デートだって話してたから、邪魔するために、なんてことじゃないはず。





……なら、なんで今…？






A「…も、もしもし……お兄ちゃん？」


『＿＿＿＿＿ごめんA…』


A「え？」






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国見くんは私の隣に寄り添って、電話の内容を聞こうとしている。



……さっきの謝りは、なに？






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『………父さんと母さん、また離婚するって言い出した…』






A「えっ……！？」

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