【銀魂】転生したら吉原に売られました。【神威】

15話 ページ16

翌日



地上を観光で歩いていた。


『…なんだこれ』


車もあって、電車もあって、道路も整備されてる。


それにビルもたくさん並んでいて


え、ここ本当に昔の日本？って思う。





あ、あの派手な着物着て、化粧してると思ってる？


流石に、化粧落としてるよ。神威にチャイナ服渡されたからそれ着た。




とりあえず、分かったことは…


ここは私の住んでいた昔の日本ではない。


多分だけど、ここは漫画とかそういう世界。

私、漫画より、ドラマとかそういうのばっかりだったからな…


「おい、そこのチャイナ服。傘に鳥の糞ついてるぜ」


チャイナ服…傘…


私は当たりを見渡して


自分以外に当てはまる人がいないかを確認した。


よく、遠くで手振ってる知人がいたから振り返してみたら後ろの人に手振ってました、ってあるあるじゃない？


恥ずかしいよね。誰かわかって。


私は傘を閉じて


『…うわ、本当についてる。』


「…(チャイナじゃねぇ。誰だこいつ)」


黒い服に、刀…


『ご親切にありがとうございます。ではこれで』


「待て。ちょっと付き合ってもらおうじゃねぇか」


私はその男に手を引っ張られて


団子屋に連れてこられた。


カツアゲか何かでしょうか。


「…ほら食え」


カツアゲではないのか…


でも、いきなり知らない男に団子食べさせられてる。


新種のナンパか何かかね。


『…職業はなにしてるんですか？』


「…あー、公務員。」


公務員！？


『え、でも刀が…』


「何も知らねぇ田舎者か。真選組でさァ」


新選組！？


『…名前、聞いてもいいですか？』


「…沖田総悟でぃ」


総司じゃなくて総悟。


そうかそうか。


私は地べたで泣いた。


ここは私の知っている日本ではないことに…



「(大丈夫かこの女)」

16話→←14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す