私は最低です。【ハイキュー】 (ページ3)

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２話ページ3

放課後

体育館

『…一番乗りか』

１年生はまだ来てないのかな…なんて考えながら準備を進める。

「遅れました！！」

五色や柴田がやってきた。

「…一人でこれだけやったんですか！すみません！！」

『いいよいいよ。多分集会とかあったから遅れたんでしょ？気にしないで』

「Aちゃーん。時には怒ることも必要だよ？？」

後ろから天童さんがきて、

『私に説教でもするつもりですかー？』

なんてからかい口調で言ってみると

「説教なんかしないよー。

そういえば、最近どうなの？」

『どうって、なんのことですか？』

「えー？そーれーはー…」

私の耳元で

「賢二郎のことだよ♪」

…そう、天童さんは私たちが付き合っていることを知っている。

「いつでも相談に乗るからね！」

そう、肩を叩いて牛島さんのところへ走っていった。

「何話してたの？」

『…太一か。別に、何でもないし』

「なんだよそれ。あ、今日は一緒に帰れるか？」

『…あー…一人で帰れるよ？寮までの距離なんて短いじゃん？』

「…そういうわけにはいかないんだよ。」

『…じゃ、明日帰ろう？』

「…分かった。」

今日は、白布と帰るって約束してた。

絶対にそっちを優先したい。

帰り道

『…白布…？帰ろう？』

「おう」

手を握って帰路を歩く。

誰もいない中二人きり。

だけど、バレてしまえば…なんて考えたくもない話。

「…今日、天童さんと太一と何話してたの？」

『…天童さんはからかってきただけ。あ、明日は太一と帰るね。』

「やっぱり、太一、Aのこと好きだろ。よかったな」

『それはないでしょー』

私みたいな女、好きになる人なんて

『…白布くらい』

「なに？」

『なんでもないし！！』

焦った。聞かれてたら恥ずかしい。

ってか声に出てた！？

「ま、俺くらいだよな。お前のこと好きになるのは」

『聞こえてたの？』

ああ、幸せだな。

…離れたくない。

こんな関係が続けばいい。