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9話 ページ10

白布 side



今日は、Aと帰れなかった。


理由は太一。


太一が1年のころからAのことが好きなことは知ってた。


けど、俺も好きだった。


Aから告白されたとき、太一の気持ちなんか何も考えてなかった。


ただ、自分の欲求に切実だった。


『…白布?』


やっと来た。


「…会いたかった。」


俺はAを抱きしめていた。


『…私も』


俺だって嫉妬する。


だから、今日先輩に告白されているのを見たとき、腹が立った。


俺のものなのにって


言ってしまえば全部解決するのに


言えない。


本当に、弱い人間だと思う。


タタタッ


足音が聞こえたので、急いで物陰に隠れた。


「あれ…今誰かいた気がしたんだけどなぁ…」


…桐生…か


『…い、いった?』


Aは心配そうに顔を上げた。


「…いったよ。」


『…ね、聞いてもいい?』


「なに?」



『野乃花のことどう思ってる?』


「…好きじゃない。」


…俺がこう思うのは、1年のとき散々人を使って俺に近づこうとしていたあいつの様を見ていたからだ。


人を使い過ぎだ。


『…そっか。よかった…』


一瞬で笑顔になったA。


あー


可愛いな。


「好き…」



そのまま唇を合わせた。

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シラス王国 - うっはぁぁぁあッッッ!!めっちゃ続き気になります!!ワクワクドキドキしながら読ませていただいておりますっ。更新頑張ってくださいね!迷わず一番右端のお星様押させていただきましたw (2019年3月24日 8時) (レス) id: 9c1f44b696 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさぎZ | 作成日時:2019年3月23日 19時

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