【PSYCHO-PASS】正義も悪も愛している。 (ページ20)

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＃19 ※ｸﾞﾛ表現注意ページ20

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「いぎゃああああああ」

『……うるさいな？』

四肢を切断された男の口にナイフの刃先を入れて黙らせる。

切断した手足は細切れにしてトイレに流しちゃった。

『……バカね。女を舐めるからこうなるんだよ』

4年前あなたが殺したよりも残酷に殺したい。

私はドミネーターを彼に押し当てた。

【対象の脅威判定が更新されました。

犯罪係数オーバー300、執行対象です】

『……なんだ、私と同じじゃないんだ…』

ﾄﾞﾝｯ

エリミネーターが発動し、肉片と化した。

『……最悪だ』

血が顔にかかったことを嘆いているんじゃない。

本当は銃を口の中に突っ込んで殺してやるつもりだったんだ。

私がこんなふうになった時、犯罪係数は上がるのか、そう思ってドミネーターを起動させただけなのに

……自分とは別の人間だと分かって、いつものように執行してしまった。

シビュラに従ってしまった。

『……本当に……』

私はやるせない気持ちに襲われる。

その数分後、のぶと朱ちゃんが執行官たちを連れて応援に駆けつけた。

『……ごめん、』

宜野座「何かあってからでは遅いんだぞ！！」

『そうかもしれないね』

私はそれ以上に清々しい気持ちになっていた。

血塗れになった私の顔をみて、ハンカチを差し出してくる朱ちゃん。

『…ありがとう』

「無茶しないでください」

『私の色相、曇ってるかな』

未だに手足を切断した感触が残っている。

「犯罪係数42…大丈夫です。綺麗ですよ」

誰も知らない。

私があの男にした仕打ちも。

本当は殺そうとしてここにやってきたことも。

『そっか、』

宜野座「A、帰るぞ」

私は顔の血を拭って公安局に戻った。