二年の喰種先輩

五話 ページ6

【次の日の昼】

『…悟め、』

イライラしつつ、部屋を出て、伊地知さんの元へ向かう

恵「…あ、A先輩」

『来なくてもいい』

と伝え、迎えにきてくれた伊地知さんの車に乗る

恵「いえ、術式を見せてもらいたくて」

『僕にそんなものはない』

と伝え、資料を見る

野「……」

野薔薇がきたのに気配だけで気づき、

『そっちの女の子も、来なくてもいい』

とだけ伝える

野「はぁ！？合同任務なんだから行くしかないでしょ！」

とキレ気味の野薔薇

を無視して、資料に目を通し、舌打ちをするA

『どうせ、特級が来るに決まってる、クソじじいどもが、首食いちぎってやろうか、僕ばかり呼びやがって、いくら僕でも睡眠は必要』

と不機嫌そうに呟く

恵「…」

野「…」

伊「すみません、ほぼ五日間徹夜なので、機嫌悪くて」

と謝る伊地知さん、

恵「いえいえ」

野「いいんですよ」

【任務場所へ】

そこは高校の旧体育館でそこそこな広さがある

野「ここ？」

恵「あぁ…」

先「すみません、あなたがAさんですか？」

と声をかけてくる先生

『…』

頷くA

先「すみません、きていただいて、」

『…』

首を横に振るA

先「生徒が5人入り込んで帰ってこなくなってしまい、捜索をお願いしたいんです、」

『…』

頷く

先「お願いします、えっと、あなた方2人は？」

野「えっと伏黒」

恵「は？」

『後輩…手伝い…』

と必要最低限だけ発す

先「そうですか、すみません、お願いします」

と頭を下げ去っていく先生

『行くなら行く』

とだけ伝え、伊地知の下ろした帳の中に入るA

悟「ほらほら、入った入った」

といつの間中後ろにいた悟が2人の背中を押す

野「本当に強いんでしょうね！あの先輩！」

と悟に聞く野薔薇

悟「強いよ？体術だけで戦おうものなら僕より強いし」

野「はぁ？最強より強いってなんなの、」

悟「まぁ、Aの戦い方は綺麗だから見るといいよ」

と言い背中を押し、三人で体育館へ

『…悟、許さない、』

悟がいるのに気づき、悟を見て怒る

悟「ごめんごめんでも、Aの戦い方は綺麗で、無駄のない動きがないから、見せておきたくてね！」

と褒めに回る悟

『…こんなのが綺麗なわけない』

Aが目を閉る、すると、目の周りに血管が浮き出て赤黒く光り、背中から炎のような青色の羽が出てくる

野「なっ！」

恵「！」

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4／1
一部変更

提案ありがとうございます！

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