100年先も愛してる 4 (ページ6)

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『でさー、今度の休みに実家帰ろうと思ってんだけど……』

広臣くんが唐揚げをモグモグしながら私を見てニコニコしている。

『そうだよ！結局うちの親に拉致られて自分の実家に帰れなかったもんね。いってらっしゃい！』

うんうん頷きながらハンバーグを頬張った。

『は？おまえも行くんだけど？』

んぐっ！

びっくりしてハンバーグが喉につまった気がする。

『A、大丈夫？』

瑞希が水の入ったコップを手渡してくれて、背かをトントン叩いてくれた。

『だ、大丈夫。ありがと』

美味しいなぁって思ってたハンバーグが石ころに見えてきたよ……

『今度の休みって……いつですか？』

『明日か明後日？』

コテンと首を傾げて可愛いらしいんですけど
いつもなら悶えちゃうところなんですけど……

『きゅ、急じゃない？失礼じゃないかなぁ』

『いやいやいや！いつ連れてくんだ？って言ってるぐらいだしね、全然OK！』

OKじゃなぁーーーい(泣)

嫌とかじゃなくて、緊張するもん。

『姉貴がさぁ、お前の事お袋に話してて
早く会いたいわぁ～って昨日の夜も言われたし』

『……そう……なんだ』

『嫌なら……やめとくけど？』

広臣くん、ちょっとムッとしてますね。

『こういうのは勢いだよ！行ってこーい』

瑞希にバシっ！と背中を叩かれた。

『じゃ、じゃあ……ご挨拶しようかな』

おしっ！ってガッツポーズした広臣くんの肩を今市くんが掴んで、頭をわしゃわしゃしてた(笑)

せっかくセットした髪、ボッサボサじゃん(爆笑)

それからはね、心ここにあらずで過ごして

今登坂家の前

『押すよ？』

『ちょ、ちょ、ちょっと待って！』

インターホンを鳴らそうとしている広臣くんの人差し指を掴む。

『もうよくね？30分ぐらいこれやってんじゃん。さみぃー』

そう？
緊張しすぎて寒さ感じないもん。