100年先も愛してる 4 (ページ13)

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籍は入れたけど、広臣くんが忙しいから新居選びも全然進まない。

私の借りていた部屋は、実はあっちゃんが家賃を払ってくれてたの。

だから…

『登坂の嫁の家賃なんか払えるかっ！』

って、退職と共に放り出された。

という訳で、広臣くんの部屋に転がり込んで数日。

すっごい暇…

朝起きて、ご飯作って、送り出して、掃除と洗濯して、買い物行って……

午前中で全部終わっちゃうの。

広臣くんの帰りも遅いし……

なんかバイトしようかなって、コンビニに置いてあった無料の求人誌を見てたら、広臣くんに見つかって、ご機嫌悪くなっちゃうし。

『俺の給料じゃ不満なわけ？』

『そういう事じゃないよ。時間がもったいないなって……気兼ねなく、自由に使えるお金も欲しいし……』

『食費と家賃と光熱費と貯金に回す分除けても余ってんだろ。だから小遣い渡してんじゃん』

『そうだけど……』

もうね、忙しくて疲れてるから不機嫌極まりない。

『じゃあ、しない』

求人誌をポイっとゴミ箱に捨ててソファーから立ち上がった。

『ごめん。でも、お前働かせたら俺、篤志さんに何言われるか……』

『あっちゃんは何にも言わないと思う』

だって、昨日真依さんとランチしてたら
あっちゃんが来て

『よっ！穀潰し(笑)』

って言われたもん。

真依さんは、私より一足先に退職してて、今は週3でバイトしてるし

『広臣くんが嫌ならお家にいるよ？』

『最初から頑張んなくていいじゃん
Aを外に出すの心配だし』

私、そこそこいい大人だよ？

ムカつく……

きっとムスッとしてたんだろうな。
立ち上がった広臣くんが、コツンと私のオデコに自分のオデコをくっつけた。

『俺の相手もしてもらわなきゃ』

明日休みだしねって耳元で囁かれて、私の顔は真っ赤になった。